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戦後詩 ユリシーズの不在 ちくま文庫
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戦後詩 ユリシーズの不在 ちくま文庫

寺山修司(著者)

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戦後詩 ユリシーズの不在 ちくま文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 1993/05/24
JAN 9784480027399

戦後詩

¥550

商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2010/05/28

ここまで詩について考…

ここまで詩について考え、批判する本は、少ないのではないだろうか。詩はいつから特定の人々のものになってしまったのか。どんなに辛辣に批判した詩でも、その詩を繰り返し読み返したことがわかる。時にはグーテンベルグの時代にまで遡って詩について語るその熱い口調は、詩に対する愛情を表している。

文庫OFF

2014/01/13

 荒川洋治が、『現代詩手帖(12月号)』の蜂飼耳との対談の中で、「クリアな表現、シャープな言葉で話の場をつくっている」と評価している。その荒川洋治が解説を書いているちくま文庫の中古本をネットで購入して読む。寺山修司が29歳の時に著した詩論集。  副題は、「ユリシーズの不在」。「詩...

 荒川洋治が、『現代詩手帖(12月号)』の蜂飼耳との対談の中で、「クリアな表現、シャープな言葉で話の場をつくっている」と評価している。その荒川洋治が解説を書いているちくま文庫の中古本をネットで購入して読む。寺山修司が29歳の時に著した詩論集。  副題は、「ユリシーズの不在」。「詩人たちはみな、<偉大な小人物>として君臨しており、ユリシーズのような魂の探険家ではなかった」から。(ちなみに、寺山は、競馬好きで、ユリシーズという馬の馬主にもなっている)  『書を捨てよ、町へ出よう』とアジった寺山らしく、戦後詩(俳句、短歌を含む)に対して、歯に衣着せぬストレートな批評を展開している。「詩は<在る>ものではなく、<成る>ものである」「われわれはもっと<話しかける>べきだ」「書くことによって飛べ」といったメッセージからは60年代後半の空気も伝わってくる。  一方で、「幻滅的な現代の風景を愛撫する」(鮎川信夫)という姿勢が、現代詩を弱者の文学に追いやってしまった、という冷静な分析もしている。「歴史ではなく、地理を」「<帰る>思想ではなく<行く>思想を」「<おやすみ>ではなく<おはよう>を」という提言からは、他者への愛を希求する強烈な意志が伝わってくる。  本書の末尾には、「1965年に紀伊国屋書店より刊行された」とある。今から50年近く前、しかも戦後20年という早い時点で戦後詩を俯瞰しえている寺山の透徹した眼差しに感服させられる。詩への愛、他者への愛、自分への愛がそれを可能にしたのだろう。

Posted by ブクログ