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婆沙羅 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1993/09/14 |
JAN | 9784061854932 |
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婆沙羅
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鎌倉末期から室町時代までを生きた、佐々木道誉(ささき どうよ)を描く。 1319年〜1367年を扱う「太平記」は、まさにこの時代、リアルタイムで書き続けられており、この作品は山田風太郎世界が全開の「魔界太平記」とも言えようか。 将軍方(北朝)対、天皇方(南朝)の南北朝が60年にも...
鎌倉末期から室町時代までを生きた、佐々木道誉(ささき どうよ)を描く。 1319年〜1367年を扱う「太平記」は、まさにこの時代、リアルタイムで書き続けられており、この作品は山田風太郎世界が全開の「魔界太平記」とも言えようか。 将軍方(北朝)対、天皇方(南朝)の南北朝が60年にも渡る争いを繰り返し、戦国の世に匹敵する、あるいはそれ以上に天下は乱れて、民衆を苦しめた。 登場人物全てがあちらこちらと手を組み、寝返り、入り乱れること、作者自身も「筆舌に尽くしがたい」と描写するくらいややこしい。 全ての事件に道誉が何らかの形で関わっており、彼が時代を動かしているような錯覚さえ抱く。 しかし、道誉は派手に立ち回って注目を浴びながらも、政治的には影に徹し、顔の広さを生かしては敏腕ネゴシエイターとなり、時には自ら毒を盛った。 道誉は乱世が好きである。乱世の中でこそ存分に婆沙羅を楽しみ、彼は輝いた。 いちおうの立場を足利方に置くが、後醍醐天皇の魔帝ぶりにも魅入られる。 彼を動かすのは彼自身の美意識である。 武士として出陣する一方で、芸能や美食を愛し、公卿とも親交を深めて優雅で煌びやかな雰囲気をまとうその姿は、泥臭い坂東武者たちとは一線を画す。 幕切れは鮮やかで、夢幻の芝居を見ているよう。 足利家は三代義満の世になった、また新しい文化が花ひらくであろう。 「時には魔帝と」 「時には野望児と」 「時には妖僧と」 「時には神将と」 「時には人獣と」 「時には隠者(いんじゃ)と」 「時には狼群と」 「時には鬼魁(きかい)と」 「時には大将軍と」 「最後に魔童子と」
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