1,800円以上の注文で送料無料

独り居の日記
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 書籍

独り居の日記

メイサートン【著】, 武田尚子【訳】

追加する に追加する

独り居の日記

定価 ¥3,080

1,815 定価より1,265円(41%)おトク

獲得ポイント16P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

11/23(土)~11/28(木)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 1991/11/11
JAN 9784622045458

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

11/23(土)~11/28(木)

独り居の日記

¥1,815

商品レビュー

4

9件のお客様レビュー

レビューを投稿

2020/11/16

58歳(当時)の著者が田舎町で暮らした1年間のこの日記には、筆者の見る情景の美しさと共に、付き合っていた友人や恋人との関係や著者批評をめぐる苦悩や怒り(時には社会に関するものの)が平等に書かれている。ごくごく個人の日記だからこそ書けるのだろうけど、美しいことや感動したことだけでな...

58歳(当時)の著者が田舎町で暮らした1年間のこの日記には、筆者の見る情景の美しさと共に、付き合っていた友人や恋人との関係や著者批評をめぐる苦悩や怒り(時には社会に関するものの)が平等に書かれている。ごくごく個人の日記だからこそ書けるのだろうけど、美しいことや感動したことだけでなく、悲しみや怒りもその人の考えである。このSNSの時代、とかく怒りを出さない文を書いた方がいいのかもしれないが、怒りも悲しみも自分を構成するのなら、感情を素直に書くことで自分を慰めることができるのかもしれない。何より歳を経ても感情を出せることが「孤独」と向き合い前向きに生きていく力になれるのだろう。

Posted by ブクログ

2020/01/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「夢見つつ深く植えよ」より、サートンの苦悩や抑鬱、怒り、同性の恋人との個人的な関係、世俗的な物事への関心が多く書かれていて、特にその負の感情の部分が良かった。この「独り居の日記」があることで「夢見つつ深く植えよ」もより陰影を強めて深まる気がする。 「夜と霧」で「誇りをもって苦しみ、死ぬことに目覚めて」ゆくべきだという話があったけれども、サートンはまさにその苦しみの只中に入り、正しい苦しみとの向き合い方を探しているのだと思った。 「けれど、どんなに辛かろうと、その嵐は真実をたくわえているかもしれない。時には気持ちのふさぎにただ耐えて、それが明るみに出すもの、要求するものを見つめるほかない。」 苦しいことが、鬱が怒りが問題なのではない。むしろその中に独り留まって見つめることが必要なのであって、そこから「創造の種子」が、「人間であるとは何か」への内察が生まれる。 自然と動物たち、光への愛情、愚痴。終わりのない日常と人との交流に耐えられない精神。ほとんど独りでその全てと取っ組み合っている姿をむき出しにさらす姿勢を尊敬する。 「もし私たちが人間の条件を理解しようとするなら……私たちはたがいについて知りうるかぎりのことを知らなくてはならないし、裸で歩くこともあえてしなくてはならない。」 同性愛を告白することで大学の職を追われながらも、他人との付き合いに繊細な精神をすり減らしながらも、自らをさらすことを決してやめなかったその覚悟。 「私には考える時間がある。それこそ大きな、いや最大のぜいたくというものだ。私には存在する時間がある。だから私には巨大な責任がある。私に残された生が何年であろうと、時間を上手に使い、力のかぎりをつくして生きることだ。それは私を不安にさせはしない。不安は、私が知りもせず知るすべもない多くの人々の生活と、アンテナかなにかでつながっているという自分の生活の感覚を失ったときに起こるのだ。それを知らせる信号は、常時行きかっている。」 彼女の精神に根を張った美しい、高潔な大木。その言葉に何回も胸を打たれた。きっとまた何回も読む。最近、世界と「アンテナかなにかでつながっている」感覚が無くなってとても不安定だったけれど、信号はたくさんある、大丈夫、と思えた。自分を含めた全てのものとこんな風に戦った人がいたのだ。しかもその戦いをこうして素晴らしい文章で私たちに見せてくれている。教えてくれている。 そのことが私にはとてもうれしい。

Posted by ブクログ

2016/08/30

新装版が出されたが、古本屋で見つけたのでこちらで。 孤独は、けっしてマイナスでも悲観するものでもない、詩作を生業とするような著者にとっては、特に。 一方で、独りでいること、特有の苦しみがある。それも含めて、独りでいることの価値があるのだ。自由であると同時に、それ以外のものを疎まし...

新装版が出されたが、古本屋で見つけたのでこちらで。 孤独は、けっしてマイナスでも悲観するものでもない、詩作を生業とするような著者にとっては、特に。 一方で、独りでいること、特有の苦しみがある。それも含めて、独りでいることの価値があるのだ。自由であると同時に、それ以外のものを疎ましく思い、考える時間が多すぎる。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品