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川崎長太郎選集
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川崎長太郎選集

川崎長太郎【著】, 吉行淳之介【編】

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川崎長太郎選集

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商品詳細

内容紹介 内容:上 無題.兄の立場.桃色のスリッパ.路草.余熱.裸木.蝋燭.父島.抹香町.鳳仙花.伊豆の街道. 下 徳田秋声の周囲.彼.結婚.うろこの記録.忍び草.島へ.谷間.冬.日没前.墓まいり.ある娼婦の独白.淡雪.私小説家.夕映え. 自筆年譜:p389~406
販売会社/発売会社 河出書房新社/
発売年月日 1991/11/06
JAN 9784309007274

川崎長太郎選集

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2026/01/26

川崎長太郎のことは全く知らなかった。 最近つげ義春の本をまとめて読んでいたら、 しきりと川崎長太郎の名が出てきた。 「自分は川崎町太郎の大ファンですけど、 この作家の目線は徹底して現実的で、超現実に 転じる要素がまったくないのがそれなりの魅力 ですね。ぼくはずぐ逃げることばかり考...

川崎長太郎のことは全く知らなかった。 最近つげ義春の本をまとめて読んでいたら、 しきりと川崎長太郎の名が出てきた。 「自分は川崎町太郎の大ファンですけど、 この作家の目線は徹底して現実的で、超現実に 転じる要素がまったくないのがそれなりの魅力 ですね。ぼくはずぐ逃げることばかり考えますけれど、 逃げるのもまた大変なことなので、 結局こうして平凡に過ごしているのは、 長太郎さんのようなぶざまな生き方のほうが 気楽ではないかと思えるから」 (『つげ義春が語る 旅と隠遁』P377) とりあえず何か読んでみようと思った。 「1950年代に『抹香町』『鳳仙花』などの作品で、 物置小屋で暮らしながら私娼街に通う初老の男と 娼婦との触れ合いを哀感をもって描いて 好評を博し、一時のブームとなる。」 ウィキでこの一文を見つけた。 それでまずと本書(上)を図書館で借りてみた。 P299 ひとみしりが強く、変屈で、強情で、根は内気で、 甘ちゃんで、いくつになっても、世馴れた、 角のとれた、如才ない、大人というものに なりきれない人となりのようであった。 世間を嫌い、ひとづき合いを憚り、万事に引込思案 であり、物欲も、肝心の文才にも乏しい彼では、 つまるところ、赤い畳が二枚敷いてあるだけの、 小舎より外に、恰好な住み場所のない境涯を 余儀なくされたのも、当然の成行きであった。 (『抹香町』) 娼婦ものとしては、文学なら永井荷風の 『濹東綺譚』と吉行淳之介の『娼婦の部屋』、 そして今回加わった川崎長太郎の『抹香町』と 『鳳仙花』がトップ3かな。 (下巻の「編者の弁」でちょうど吉行と川崎が 荷風を話題にしていた) 映画なら、『吉原炎上』(五社英雄監督)と 『赤線地帯』(溝口健二監督)。 温泉ものなら『雪国』(川端康成)と『伊豆の街道』 (川崎長太郎)。 川崎長太郎は、緻密できれいな文体だった。 思いがけず読み込んでしまったのが『路草』。 ダメ男とダメ女の腐れ縁をここまで描き切るとは。 メチャ情けなくなる。 このジャンルではピカイチだろう。 徳田秋声、葛西善蔵、宇野浩二、中山義秀、牧野信一 の話など出てきて興味深い。 川崎長太郎は偉そうじゃないからいい。※ P268(下) 臆面のない行状をぬけぬけ右から左へ書きとばし、 売りものにして止むことを知らない私は、 自分のしている振舞の返り血を浴び、心身共 荒廃の泥沼へつンのめって行った。 (『日没前』) P269(下) 出てくる女性は変わっても、主人公はいつも同じで、 その風変わりな体臭もマンネリ化しては読む側の 鼻につき一つ覚えの私の「私小説」は段々飽きられ 気味であった。 (『日没前』)

Posted by ブクログ

2011/07/17

無題 兄の立場 桃色のスリッパ 路草 余熱 裸木 蝋燭 父島 抹香町 鳳仙花 伊豆の街道 あーすごく好き。講談社文芸文庫でいくつか出ているようなので買おうか。古本屋で選集をみつけようか。

Posted by ブクログ

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