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坂口安吾全集(5) わが戦争に対処せる工夫の数々 他 ちくま文庫
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内容紹介 | 内容:わが戦争に対処せる工夫の数々.花火.暗い青春.金銭無情.破門.桜の森の満開の下.オモチャ箱.散る日本.青鬼の褌を洗う女.決闘.淪落の青春.出家物語.二流の人 |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 1990/04/27 |
JAN | 9784480024657 |
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坂口安吾全集(5)
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4
5件のお客様レビュー
時代小説の「二流の人…
時代小説の「二流の人」、幻想小説の傑作「桜の森の満開の下」がよかった。
文庫OFF
安吾41から42歳にかけての作品群だという。 たとえば『二流の人』。勢いというか威勢のいい、講談のようなテンポのよい文体(覚醒剤の効果か?)で戦国時代が語られている。 登場人物の心境なども、手垢のついた歴史物によくある平板で一本調子なものではなく、「現代風」というか安吾ならではの...
安吾41から42歳にかけての作品群だという。 たとえば『二流の人』。勢いというか威勢のいい、講談のようなテンポのよい文体(覚醒剤の効果か?)で戦国時代が語られている。 登場人物の心境なども、手垢のついた歴史物によくある平板で一本調子なものではなく、「現代風」というか安吾ならではの心理分析が秀逸で面白い。 この人はエッセイも独特で痛快だが、歴史もの(歴史上の人物の行動解釈)もいい。大河ドラマなどは安吾原作でこしらえても面白いと思う。 しかしこのちくま文庫の全集シリーズはア厚すぎて世話らを起こす。表紙が固い用紙で持ちづらい「ちくま日本文学全集」など、ちくまは企画はいいが造本が難な文庫がたまにあるな。
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「桜の森の満開の下」「青鬼の褌を洗う女」「わが戦争に対処せる工夫の数々」など昭和22年~23年に発表した作品を収録。 戦後のどん底な境遇で、したたかに生き続ける男と女、みたいなお話が多かったかな(まぁ書かれた時代が時代なだけに)。とにかく「生」にしがみつく様が力強く、一報でカラリ...
「桜の森の満開の下」「青鬼の褌を洗う女」「わが戦争に対処せる工夫の数々」など昭和22年~23年に発表した作品を収録。 戦後のどん底な境遇で、したたかに生き続ける男と女、みたいなお話が多かったかな(まぁ書かれた時代が時代なだけに)。とにかく「生」にしがみつく様が力強く、一報でカラリとした所があって面白い。 自伝的な短編小説「暗い青春」も収録。
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