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短篇小説講義 岩波新書128
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 1990/06/20 |
JAN | 9784004301288 |
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短篇小説講義
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日本の小説の世界につねに揺さぶりをかけつづけてきた著者が、海外の短編小説をとりあげて読み解くとともに、現代において短編小説がどのように書かれるべきか、あるいは読まれるべきかという問題について考察をおこなっています。なお2023年現在、増補版が刊行されているようです。 とりあげら...
日本の小説の世界につねに揺さぶりをかけつづけてきた著者が、海外の短編小説をとりあげて読み解くとともに、現代において短編小説がどのように書かれるべきか、あるいは読まれるべきかという問題について考察をおこなっています。なお2023年現在、増補版が刊行されているようです。 とりあげられている作品は、ディケンズ「ジョージ・シルヴァーマンの釈明」、ホフマン「隅の窓」、ビアス「アウル・クリーク橋の一事件」、マーク・トウェイン「頭突き羊の物語」、ゴーリキー「二十六人の男と一人の少女」、トーマス・マン「幻滅」、ローソン「爆弾犬」の7編で、ほかにモームの短編小説観をめぐる議論が収められています。 現代の日本では短編小説の「お稽古ごと化」が進んでいると指摘する著者は、ほんらい小説とは自由な文学形式であり、本書でとりあげられている作品においても、それぞれの作者が試みた自由な文学的創作の工夫が見られることを明らかにしています。そのうえで、現代の日本において小説を書こうとするひとに向けて、これらの作品のアイディアや工夫をそのまま利用するのではなく、その自由な精神を学ぶのでなければならないと論じられます。 著者の小説観が強く反映された内容を期待していたのですが岩波文庫に収録されている古典的な作品をとりあげているためもあってか、思ったよりもオーソドックスな「講義」となっています。とはいえ、最終章のローソンの短編は、語り口もそれまでとは打って変わって、多少著者の作品をこよなく愛好する読者に向けた内容になっているようにも感じられます。
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[出典] twitter @wtnbt: https://bookmeter.com/reviews/76228462
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作家・筒井康隆氏が短編小説について思うところを論じ、氏が傑作だと思う短編小説を紹介する読書案内のような本でした。読みやすい文体で、こういう作品もあるのかと参考になりました。
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