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絆 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 1990/06/20 |
JAN | 9784087495966 |
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商品レビュー
3.9
35件のお客様レビュー
夫殺しの被告弓岡奈緒子。殺された夫には愛人が⋯。状況は被告不利に傾いて行く。だが、裁判の進行につれて秘められた意外な真実。人間の心の気高さを謳いあげる感動の法廷ミステリー。
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法廷ミステリー テーマは暴いてはいけない真実といったところでしょうか? ストーリとしては、 夫殺しの起訴事実を認めている被告の奈緒子。しかし、弁護士の原島は無罪を主張。 検察の状況証拠や論述、本人の自白も含めて、奈緒子の犯行にしか思えないところから、原島が法廷で少しずつ真実を明...
法廷ミステリー テーマは暴いてはいけない真実といったところでしょうか? ストーリとしては、 夫殺しの起訴事実を認めている被告の奈緒子。しかし、弁護士の原島は無罪を主張。 検察の状況証拠や論述、本人の自白も含めて、奈緒子の犯行にしか思えないところから、原島が法廷で少しずつ真実を明らかにしていきます。 奈緒子が殺人の罪を背負ってまで、守りたかったものとは? といった展開です。 そこには知的障碍者が絡んできます。 さらに家族の絆が浮き彫りになります。 そして、この裁判を通して、語り手である司法記者の「私」の知的障碍者に対する考え方、生まれてくる子供に対する決断が心打たれます。 とってもお勧め
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第41回日本推理作家協会賞長編部門受賞作。直木賞候補にも挙がった作品である。 物語は、被告人に憧れを抱いていた司法記者の視点で進み、記者自身が進行形で抱える問題と、裁判の進行が見事にリンクする構造となっている。 罪を全て認めている被告人と、無罪を主張する弁護人。実際の事件の犯人は...
第41回日本推理作家協会賞長編部門受賞作。直木賞候補にも挙がった作品である。 物語は、被告人に憧れを抱いていた司法記者の視点で進み、記者自身が進行形で抱える問題と、裁判の進行が見事にリンクする構造となっている。 罪を全て認めている被告人と、無罪を主張する弁護人。実際の事件の犯人は誰なのか、という点に主眼はなく(そこも一定の推理はされるが)、「被告人はなぜやっていない罪を認めるのか」を、知的障害者(本作では精神薄弱者となっている)の問題と「罪」に絡めて描写している。 舞台は全て法廷であり、尋問を見つめながら過去を紐解く語り手の「私」の設定が秀逸だと思えた。 きっちりきっちりと薄皮を剥ぐように明らかになる事実。 弁護人は法廷外で語ることばはほぼない。代わりに前弁護人が、弁護人の葛藤を語り、その考えを語り、そして「私」も心を決める。この物語は多くの人物が心に抱える「何か」を、痛みを抱えながら清算する物語なのだ。 被告人は過去の罪への思いが強すぎて結果、現在の家族をある種置き去りのような形にしているのもどこか人の業を感じてしまう。人間は複雑だ、というありきたりな結論になってしまうのだけれど。
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