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トロイカ物語
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トロイカ物語

アルカジイ・ストルガツキー(著者), B.ストルガツキイ(著者), 深見弾(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 群像社/
発売年月日 1990/03/30
JAN 9784905821359

トロイカ物語

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2011/03/18

「月曜日は土曜日に始まる」の続編。もちろんトロイカはトナカイの三頭立てのソリのお話ではない。13階しかない「魔法・妖術研究所」の72階に広がる古代都市。そこでは怪奇現象、奇怪な事件頻発し、科学的・社会的に解決できない問題はすべてそこに放り込まれていた。20年前に72階につながるエ...

「月曜日は土曜日に始まる」の続編。もちろんトロイカはトナカイの三頭立てのソリのお話ではない。13階しかない「魔法・妖術研究所」の72階に広がる古代都市。そこでは怪奇現象、奇怪な事件頻発し、科学的・社会的に解決できない問題はすべてそこに放り込まれていた。20年前に72階につながるエレベーターが暴走し配管工であった3人組が運び込まれる事件が発生。その3人組が72階の古代都市で権力を握り「異常現象の合理化と活用に関する3人委員会(トロイカ)」と称して異常な行動に出始めたのです。すごいですね〜「合理化」。どうするかというと、裁判と同じで異常現象とみなされると、3人委員会による審議にかけられ「合理化」対象とみなされると書類に大印璽で捺印され抹殺されてしまうのです。しかも、その審議がソビエト時代の超紋切り型お役所仕事といわれる理屈ですすめられていき、文書に規定されていないものは対応に困るという理由で「合理化」=消去・抹殺されてしまうというむちゃくちゃぶり。地球に不時着した宇宙人が自分は人間ではなく宇宙人であることを説得する審議など、はらわたがよじれます。彼ら3人組の暴走を止めるためのスパイとして派遣された主人公の物語です。同じタイトルの作品が2編収められているのですが、68年版は体制批判色の強い非常におもしろい作品にしあがっています。少し内容・設定を変えた87年版は、ファンタジー色が強くあまり面白くありません。ので全体としては★3つ。ソビエト連邦時代のおそろしい思想統制・弾圧ぶりをうかがわせます。しかし、被災中の寒くて暗い部屋で読むのは雰囲気たっぷりでいいのですが、余震も結構あってあんまり頭の中に入らないなぁ。2011.03.13読了

Posted by ブクログ

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