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フィリップ傑作短篇集 福武文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | 内容:帰宅 ほか31編 |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 福武書店/ |
| 発売年月日 | 1990/01/12 |
| JAN | 9784828831206 |
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フィリップ傑作短篇集
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商品レビュー
5
3件のお客様レビュー
新聞に連載された、原…
新聞に連載された、原稿用紙十枚ほどの掌編が32収められています。どれもが味わい深いストーリーで、だらだらと長いだけの小説が阿呆らしく思えます。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
現代作家については知らないが、昭和の中頃までの日本の純文学作家たちの中に、シャルル・ルイ=フィリップの短篇を模範とするような一派が存在したのは確かであると思う。上林暁、小山清、三浦哲郎…最近読んだだけでも以上のような作家の作品の中で、フィリップについての言及があった。 フィリップは19世紀から20世紀初めにいくつかの小説を書いて早世したフランスの作家だが、とりわけその短編作品は市井に生きる小さき者たちを描いて、時代や地域や言語を超えた魅力を放つ。この本には、代表作である『小さな町で』(1910)と『朝のコント』(1916)から選ばれた32篇が収録されている。どちらの著作も「ル・マタン」紙の日曜版に掲載されたコント集である。こんな短篇が毎週日曜日の朝に楽しめたなんて、当時のパリの人たちが羨ましい。 「帰宅」は、家庭を捨てた父親が何年かぶりでふらりと家に戻る話。3人の子供たちは成長し、かつての妻は再婚してすでに新しい家庭を築いていた。再婚相手は彼ともよく知り合った間柄。思いがけない再会に戸惑いながらも歓待を受ける元夫。しかしいつまでも居座るわけにはいかない。暇を告げようとしたときに、それまで沈黙を守っていた13歳になるいちばん上の娘が叫ぶ。「帰らないで! 帰らないで!」 「自殺未遂」では、年老いてもう働けなくなった男が自殺を図る。いちばん確実な方法は馬を水浴びさせる水飼場の水門近くに飛び込むことと知り合いに教えられ、ある日彼は決行する。ところがかれは若いころ、泳ぎの名手だったことを飛び込んでから思い出した。体がひとりでに泳ぎの形をとり、やがて足の着くところまでたどり着く。「いやあ、危いところだった!」 彼はずぶ濡れで家に帰る。 「ずるやすみ」は11歳の少年が主人公。悪友と昼休みに学校を抜け出そうという話になる。ドキドキしながら小川まで歩き、走った。生きる喜びを感じた! ところが一時間ほど駆け回ったあと、二人は重大なことに気づく。当然そうあるべきなのに、いっこうに楽しくないのだ。二人はどちらからともなく言う。「今日は何を習うんだったかな」「学校にもどろう」 素朴であるがゆえに普遍性を持つこうした作品が、いつまでも読まれてほしいと願う。
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30数作品が収められた本短篇集。前半は3~4扁ぐらいの作品が、緩やかな連関で相互につながっている。 とある時代の、フランスの片田舎の人々の生活を、写真で切り取った感じの作品が並ぶ。気に入ったのは”ふたりの乞食”。社会の余所者である乞食という職業の人にも、目を配る心の余裕が感じら...
30数作品が収められた本短篇集。前半は3~4扁ぐらいの作品が、緩やかな連関で相互につながっている。 とある時代の、フランスの片田舎の人々の生活を、写真で切り取った感じの作品が並ぶ。気に入ったのは”ふたりの乞食”。社会の余所者である乞食という職業の人にも、目を配る心の余裕が感じられる一作。
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