- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 文庫
太宰治全集(7) 津軽/惜別/お伽草紙 ちくま文庫
定価 ¥1,100
¥715 定価より385円（35%）おトク
獲得ポイント6P
在庫わずか ご注文はお早めに
発送時期 1～5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料！
店舗到着予定
5/28(火)～6/2(日)
商品詳細
| 内容紹介 | 内容:津軽.惜別.お伽草紙 |
|---|---|
| 販売会社／発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 1989/03/01 |
| JAN | 9784480022578 |
店舗受取サービス
対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料！
さらにお買い物で使えるポイントがたまる
店舗到着予定
5/28(火)～6/2(日)
- 書籍
- 文庫
太宰治全集(7)
商品が入荷した店舗：0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
太宰治全集(7)
¥715
在庫わずか
ご注文はお早めに
商品レビュー
4.5
6件のお客様レビュー
戦争中に書かれた「津…
戦争中に書かれた「津軽」「惜別」「お伽草子」の3作が収録されています。「津軽」は太宰が故郷、津軽地方を旅しながら自身の半生を安定した文体で振り返っています。懐かしい人との再会など感動的な場面も多々あります。「お伽草子」では太宰のユーモアが炸裂しています。どちらも、「太宰＝破滅型の...
戦争中に書かれた「津軽」「惜別」「お伽草子」の3作が収録されています。「津軽」は太宰が故郷、津軽地方を旅しながら自身の半生を安定した文体で振り返っています。懐かしい人との再会など感動的な場面も多々あります。「お伽草子」では太宰のユーモアが炸裂しています。どちらも、「太宰＝破滅型のナルシスト」といったイメージを、いい意味で覆してくれます。
文庫ＯＦＦ
故郷を旅行して書いた…
故郷を旅行して書いた「津軽」、若き日の魯迅の姿を描いた「惜別」、昔話を太宰風にアレンジした「お伽草紙」を収録。「瘤取り」の最後の一文は感慨深いものがある。
文庫ＯＦＦ
「津軽」はけんちん汁みたいな一冊。地の物満載、郷土愛に溢れ、田舎出身のわたしにはどこか懐かしい味がする。 自分が生まれ育った故郷への愛情を幾千万人に伝えることのできる幸せを、太宰は果たして感じていたのだろうか。顔向けのできない愛する郷土の為に、太宰は情熱をもって仕事をしていたの...
「津軽」はけんちん汁みたいな一冊。地の物満載、郷土愛に溢れ、田舎出身のわたしにはどこか懐かしい味がする。 自分が生まれ育った故郷への愛情を幾千万人に伝えることのできる幸せを、太宰は果たして感じていたのだろうか。顔向けのできない愛する郷土の為に、太宰は情熱をもって仕事をしていたのだろうと推測する。 「人は、あてにならない、という発見は、青年の大人に移行する第一課である(40項)」 「『や！富士。いいなあ。』と私は叫んだ。富士ではなかった(132項)」 「親孝行は自然の情だ。倫理ではなかった(179項)」 登場人物の会話がなかなかにシュールでとても面白い。高尚な道化を交えるからこそ至言格言がまぁ生きる生きる。 続く「惜別」も太宰の大事業の１つ。そして個人的に太宰の凄さを改めて思い知った一冊。材料を元に自由に書き認めたとは言え、自分が同じようにこうして復元してもらえるのだとしたら、暗誦するまでこっそり読むと思う。人知れず。 「このように誰にも知られず人生の片隅においてひそかに不言実行せられている小善こそ、この世のまことの宝玉ではなかろうかと思った(263項)」 「文明というのは、生活様式をハイカラにする事ではありません。つねに眼がさめている事が、文明の本質です(273項)」 「人間の生活の苦しみは、愛の表現の困難に尽きるといってよいと思う(294項)」 周さんすげぇなあ。分かりすぎてしまうから生きづらく、知りすぎてしまうから悩んでしまう。天才が突っ走ったら誰も追いつけない。その苦悩と情熱の葛藤が苦々しくありありとこちらに伝わってきた。かの魯迅が過去日本にいたことすら知らなかった。今後読んでみたいな。
Posted by 