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ランボオの手紙 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/ |
発売年月日 | 1989/06/05 |
JAN | 9784042015024 |
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ランボオの手紙
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ランボオの手紙
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わずか3年で文学と決…
わずか3年で文学と決別し、アフリカへと放浪の旅に出たランボオの、軌跡を追う書簡集。
文庫OFF
ランボオという一筋の彗星が残した作品に生きた精神は宿っているが、その手紙にしたってやっぱり精神は宿っている。田舎出身による不作法などではなく、極度のはにかみ屋の青年が唯一安らぎを与えられるのが、書くという行為だったのだと思う。 他人を前にして、どうしていいかわからなくなるほどの深...
ランボオという一筋の彗星が残した作品に生きた精神は宿っているが、その手紙にしたってやっぱり精神は宿っている。田舎出身による不作法などではなく、極度のはにかみ屋の青年が唯一安らぎを与えられるのが、書くという行為だったのだと思う。 他人を前にして、どうしていいかわからなくなるほどの深淵を感じてしまう。広がるのはどこまで行っても自分という存在。 だからこそ、砂漠に落ちた水のように他人というものを渇望せずにはいられない。そんな欲望が満たされるというその境地(場所)をこの目でたしかに見てやりたい。書くということでその場所にたどり着いて見せよう。そんなひとつの精神が飛び出して去っていく様がひとつひとつの手紙を通して感じられる。 みる、そこにたどり着くまでは、金だの、仕事だの、生活など、どうでもいいのだ。金がなければ、持っているひとからもらえばいい、あるものを売ればいい。彼にとってはしょうがないから、そうした生活事にかかわっていたのだ。 そんな彼と共鳴してしまったヴェルレーヌ。好きという感情よりはお互いの好きなものを数え上げていったら見事に一致してしまったようなふたり。ランボオにとってヴェルレーヌがいなくなるということは、もうひとりの魂を失うことに他ならない。悲しいというよりは、自らの痛みに耐えられないことを予期したからに他ならない。おそらく、銃撃事件がなくても、ランボオのことだから、遅かれ早かれ、ヴェルレーヌとは決別したに違いない。 書くたびに何かが失われ、一心に見続けることを望み、惰性で行う習慣というものを何よりも嫌い、涎を垂らして船尾に横たわった彼の心は、一所にはとどまれるわけなく、それはモーツァルトの音楽のようにとどまることを知らず、飛んで行ってしまった。
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ランボーの圧倒的な敵意が伝わってくる。当時の生活状況とかそういった事象だけでない作品。たった3年しか文学活動をしていないのが勿体ないと思ってしまうけど、極端さと見切りの良さあってこその今のランボーの評価なんだと感じた。ランボーという異端者が書いたからこそ詩の迫力が増すんだなと。 ...
ランボーの圧倒的な敵意が伝わってくる。当時の生活状況とかそういった事象だけでない作品。たった3年しか文学活動をしていないのが勿体ないと思ってしまうけど、極端さと見切りの良さあってこその今のランボーの評価なんだと感じた。ランボーという異端者が書いたからこそ詩の迫力が増すんだなと。 手紙ってやっぱりいいですね
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