アンティシペイション サンリオSF文庫

アンソロジー(著者), ロバート・シェクリイ(著者), ボブ・ショウ(著者), イアン・ワトスン(著者), クリストファー・プリースト(編者), 安田均(訳者)

• 内容紹介: 内容:超低速時間移行機 イアン・ワトスン著 山田和子訳. 隣は何をする人ぞ ロバ-ト・シェクリイ著 米村秀雄訳. 闘技場 ボブ・ショウ著 大野万紀訳. 拒絶 クリストファ-・プリ-スト著 安田均訳. 美しき青き島 ハリイ・ハリスン著 山田和子訳. 老いゆくもの トマス・M.ディッシュ著 宮城博訳. ユタ・ビ-チの午後 J.G.バラ-ド著 城田和義訳. 中国的世界観 ブライアン・W.オ-ルディス著 増田まもる訳
• 販売会社／発売会社: サンリオ/
• 発売年月日: 1987/03/20
• JAN: 9784387861775

商品レビュー

2010/05/28

ワトスン、シェクリイ…

[文庫ＯＦＦ]

ワトスン、シェクリイ、バラード、オールディスなど英米のSF界を代表する8人の作家たちの書き下ろし作品を収録した画期的なアンソロジー。入手困難っぽいけど、SFが好きな人は要チェックです。

2007/06/24

　クリストファー・プリーストが1978年に編集したアンソロジー『アンティシペイション』の全訳。『アンティシペイション』とは「予想・予感・期待」の意味があるそうで、プリースト編集によるこのアンソロジー収録作品のどれもが、「予感」の余韻をラストに漂わせていて、それがしみじみといい。素敵なのだ。　才能豊かな8人の作家が、いかに自分らしさを出しながら作品に「予感」の余韻を残すか、どうこのテーマに取り組み、作品に反映させたのか。とびきり刺激的で魅力的なテーマ競作集ですね、この本って。（ほぉんと、絶版なのが口惜しい。ハヤカワで復刊してくれいぃ！）　私の好みだったのは、「超低速時間移行機」「闘技場」「拒絶」「ユタ・ビーチの午後」あたり。「中国的世界観」は、中国というか東洋に対してヘンな幻想を抱いているんじゃないの？と思わず突っ込みたくなるけど、散りばめられたガジェットに世界観がすこぶる魅力的。　このアンソロジーを契機に、またまた読みたい作家＆作品が増えちゃった。が、頑張ります（汗）。