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地上(ここ)より永遠(とわ)に(4) 角川文庫
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地上(ここ)より永遠(とわ)に(4) 角川文庫

ジェイムズジョーンズ【著】, 新庄哲夫【訳】

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地上(ここ)より永遠(とわ)に(4) 角川文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/
発売年月日 1987/10/10
JAN 9784042417057

地上(ここ)より永遠(とわ)に(4)

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2019/08/13

喰いつめた若者が集まる当時のアメリカの兵営。激戦の欧州戦線ではなく、南国ハワイの兵営を志願した兵たちは、戦闘のない地で職業軍人としてのキャリアを積むことがねらいであった。 日本軍による真珠湾攻撃が勃発するまでの10カ月間、および爆撃の1カ月後までが描かれる。 大長編であるが、...

喰いつめた若者が集まる当時のアメリカの兵営。激戦の欧州戦線ではなく、南国ハワイの兵営を志願した兵たちは、戦闘のない地で職業軍人としてのキャリアを積むことがねらいであった。 日本軍による真珠湾攻撃が勃発するまでの10カ月間、および爆撃の1カ月後までが描かれる。 大長編であるが、『地上より永遠に』というタイトルが喚起する南国の楽園的なイメージが、皮肉に他ならないことは、読み始めてすぐに明かされる。 兵営内での理不尽な上下関係、人種差別、売買春、同性愛差別など、ありとあらゆる「地上」の禍々しき描写が、「永遠」とも思われる緩慢な日々の中で呪詛のように繰り返される。 原文は分からないが、おそらくザク切りのような英語で書き連ねてあるのであろう。渇いた筆致で、兵営の悪夢を語っている。小説の核心をになう「ブルース」とまさに趣向を一致させているような。読みにくい本ではない。 ここで描かれる敵は、日本軍ではなく同じ国民であるアメリカ軍、その組織自体である。組織の獣性、という普遍性が語られているともいえる。 自軍の悪魔的世界を暴く、その生々しさのレベルで他に類例のない一冊。この重さを引き受けることに覚悟が必要だが、読まずにいなかったことも幸運と思わされる一冊でもある。

Posted by ブクログ

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