犯罪フルコース 日本ベストミステリー選集 1 光文社文庫

日本推理作家協会【編】

• 内容紹介: 内容:永臨侍郎橋 陳舜臣著. 「わたくし」は犯人… 海渡英祐著. 醜聞 結城昌治著. 赤い蝶・青い猫 佐野洋著. 詩集を買う女 多岐川恭著. 酒場の扉 戸板康二著. 眠れる美女 永井路子著. ロカビリアン殺人事件 大谷羊太郎著. ガラスの結晶 渡辺淳一著. 蝶の牙 島田一男著. 双頭の蛇 黒岩重吾著
• 販売会社／発売会社: 光文社
• 発売年月日: 1987/06/20
• JAN: 9784334705619

商品レビュー

2010/05/28

ミステリー俊作集の記…

[文庫ＯＦＦ]

ミステリー俊作集の記念すべき一冊目である。

2012/11/28

久々の日本語本完読です～。
英語本読んでて集中できなくなると、やっぱりその後は日本物がすらーーーっと読めるようになるね。
１１編の短編から成ってるけど、内容の濃い長編を読んでるような気にさせる短編ばかりでした。
これもね、やっぱり本格推理小説だからだよね。

私が一番怖いと思ったのは渡辺淳一の『ガラスの結晶』
好きな人の子供が出来たのに堕胎してだんだん気が狂っていく女の話。
ぞーっとしたね。女の気が狂って行く様を本当に上手く書いてると思う。

結構おもしろかったな～と思ったのは『赤い蝶・青い猫』
これは、ある女が伝を頼って弁護士事務所を尋ねてくるんだけど、その女が後日死亡。
でもこの裏には意外なトリックがあって、まんまとやられてしまった～。と最後は驚いた。

それと『酒場の扉』
バーのホステスと常連客との色恋沙汰を書いたお話。
別に殺人事件じゃないんだけど、最後の結末にはあっと言わせてもらいました～。

１１編もあったのに、どれも面白くて、つまらない短編がなかったの。
だから、結構分厚い本なのに一気に読めた。

2012/02/10

かなり古い時代に選ばれたミステリー集で、知らない作家のものもたくさんあった。
また、ミステリというより、心理的に「怖い」話が多かった。
ミステリとしての面白さからいうと、いまいち。
だが、島田一男の「蝶の牙」と、黒岩重吾の「双頭の蛇」は面白かった！
読むほど先がしりたくなり、ミステリアスに足を踏み込んでいくような感覚だった。