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母なる夜 ハヤカワ文庫SF
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母なる夜 ハヤカワ文庫SF

Jr.ヴォネガットカート【著】, 飛田茂雄【訳】

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母なる夜 ハヤカワ文庫SF

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房/
発売年月日 1987/01/13
JAN 9784150107000

母なる夜

¥715

商品レビュー

4.6

13件のお客様レビュー

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2023/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

レーベルはSFだけどSFではないんだよね… ある種問題作かもしれません。 (まあ仮の人物としてがSFか?) 一人の二重スパイがこの状況にまで 至るまでのお話。 結局言ってしまえば、 戦争というものは様々な憎しみの種を植え付け どこまでも暴走していくということ。 まあそれでもこのキャンベルは うまく立ち回ったとは思うのよ。 じゃなきゃ最初につかまった時点で とっくに絞首刑になっているので。 そして一時の幸せであろう生活までもが 途中で暗転してしまう恐ろしさ。 それが彼にとっての「報い」だったのかもしれません。 結局は彼は望んで 延長されていた罪を受けることになります。 そうなるとどんなにすごい人でも あっという間に牙をむいてくるということ。 それはズッ友と信じていた人まで。 戦争はむごい。

Posted by ブクログ

2021/04/04

アメリカのスパイとしてナチスドイツに仕えた男が、戦中・戦後の出来事について綴った手記という形をとっている。一人称でありながら、心情はとてもドライに描かれる。ハードボイルド的といっても良いかもしれない。彼はユダヤ人迫害の正当性など何一つ信じていないのに——彼自身が言うところの分裂症...

アメリカのスパイとしてナチスドイツに仕えた男が、戦中・戦後の出来事について綴った手記という形をとっている。一人称でありながら、心情はとてもドライに描かれる。ハードボイルド的といっても良いかもしれない。彼はユダヤ人迫害の正当性など何一つ信じていないのに——彼自身が言うところの分裂症的に——表向きは完璧にナチスの手助けを続ける。生き延びるために罪を背負わざるを得ない、このような人物を一体どう捉えればよいのだろう。どこまでも辛い物語だが語り方には優しいまなざしが感じられ、そのギャップが強く印象に残る作品だった。

Posted by ブクログ

2019/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人生において自分が何の役なのか、自分の役は善悪どちらなのか、自分を見つめる周りの目にはどう映るのか、それを知らないまま生きることも幸せな人生の一つの答えなんじゃないかなと思う。 それを知り、生きる意味や目標を追求することは普遍のテーマだけど、その達成は同時に失う事も所有することとなり、誰もが小さなレシと同じ結末を迎えることになると思うから。

Posted by ブクログ

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