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科学と技術の歴史
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科学と技術の歴史

R.J.フォーブス, E.J.デイクステルホイス【著】, 広重徹, 高橋尚, 西尾成子, 山下愛子【共訳】

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科学と技術の歴史

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房/
発売年月日 1987/10/30
JAN 9784622016236

科学と技術の歴史

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2025/05/01
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" ボロスは、当時いくつか存在していたらしい染色家の処方書から引用している。その処方書の一つ、紀元七世紀のものがベルリン博物館にある。しかしボロスが興味をもったのは、染色そのものの処方ではなくて、色の変化だけであった。それは、彼と彼の仲間の錬金家たちにとっては、色の変化は、化学変化のために色のついた物質が本質的に変化したことを示すものと思われたからである。化学薬品の着色は、彼らに、現実の「変成」が生じたことを示すものであった。したがって、彼らはそのような着色を研究し、彼らが見たと信じた物質の変化を表すのに染色家たちの術語を用いた。原始的な化学では、金属のような複合物の「変成」は、原料物質を中性の「土」に還元する(「腐敗させる」)ことから始まる。それは「水」(可溶性)「空気」(光沢)および「火」の必要な量を注入する準備であった。したがって、反応は「黒色化」(硫黄あるいはそれに類似したものとの熔融)に始まり、「白色化」、「黄色化」が続いて、最後に「イオシス」(紫色を与えること)によって一定の金が得られる。" p.84 第五章 占星術と錬金術の発生 " 独立した科学の領域としての力学  以前の世紀には、物体における力のつり合いに関する初等的問題や、簡単な型の器具の範囲内でその技術的応用を扱う、従属的な学問領域以上のものではなかった力学は、一七世紀にはいると運動に関する広範囲の研究に発展し、自然科学の中心的位置を占めるようになった。この世紀の最も偉大な科学者たち――ガリレオ、ホイヘンス、ニュートン――はちょうどその頃進歩の途上にあった数学を使いこなして、力学の問題に集中した。彼らの努力によって力学は詳細に仕上げられ、他の学問分野でそれに匹敵できるのは、彼らが力学に融合した学問、たとえば、天文学のみであった。さらに、力学は自然哲学的思想の分野においても、支配的位置にあるとみなされるようになった。知識の新しい理想――自然の機械化と定義してもよかろう――が生まれた。哲学者は、力学から導かれる言葉で自然の働きを記述し、力学の諸理論に基づいてそれを解釈しようとつとめた。正味の結果、力学はそのように例外的な地位を自然科学のうちに得たのである。科学の一領域どころか、科学の基礎とみなされるようになった。この思想は、力学が数学的処理にますます順応してきたことによって強められた。それは2つの方法で順応した。第一に、力学は、ニュートンによって示されたように、公理的に構成されていること、第二に力学の問題は代数学的方法によって定量的に解くことができること、であった。そういうわけであるから、力学が、物理学の一部というより、むしろ数学の一領域とみなされるようになったことも不思議でない。力学と熱、音、あるいは電気、そいった問題との間のへだたりは、確かに力学と幾何学とのへだたりよりも大きかった。  力学は、一八世紀のはじめから一九世紀にいたるまで、その例外的な地位を保っていた。その余波は今日なお認められるほどである。" p.257 第一七章 ニュートン以降の力学 本書は、大学で一般教養科目の教科書として用いられた。当時は一頁たりとも読みはしなかったが、TRPGをやっていたから読めば得るものはありそうだという直感が働き、卒業後何十年も捨てずに、かといって読みもせずにいた。 この手の本の面白さにはジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』で目覚めた。 学問は詳細になりすぎたきらいがあるが、それはゆえなきことではなく、あまりにも巨大になりすぎたからであろう。ミクロな視点は専門的すぎて門外漢には辛いものがある。マクロな視点からの俯瞰――時代や地理などを縦横断的にとらえることによって得られた学識を、読みやすい言葉で語ってくれた同書には非常に興奮を覚えた。Civ4でさりげなく設定された名称やパラメータの意味を再発見できた。 本書は決して読みやすい言葉では語られていない。登場する語彙は説明がなされていないことが普通で、読み手は知っている前提で書かれている。 また、決して新しい本ではない。授業に用いられたのが1989年、発刊は1977年である。 知見の更新は手間だが、この手の知識は読む度に発見がある。厭うまい。

Posted by ブクログ

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