藤森照信の原・現代住宅再見

藤森照信(著者), 下村純一

• 販売会社／発売会社: TOTO出版
• 発売年月日: 2002/12/10
• JAN: 9784887062184

商品レビュー

2021/06/08

藤森照信氏の建築史家としての視点が面白くまとめられている。3巻シリーズの第一弾。戦前戦後の名作住宅が中心である。藤森氏ならではの建築家や施主との関係性から見えてくる住まいに込められた思想が楽しめる。

2010/05/25

TOTO通信の連載まとめ本の第一巻。

現在住まわれている住宅を訪問して撮られた写真がこの連載の魅力。

第一巻では清家清の「森博士の家」、篠原一男の「から傘の家」、川合健二の「ドラムカンの家」、東孝光の「塔の家」が良かった。

2009/11/09

1920年代ごろからの日本のモダニズム住宅を、「今」の視点で見たもの。
吉村順三、東孝光、広瀬鎌二、川合健二、、、有名どころから、あまりなじみのないものまで、モダニズムの流れの中で特に重要と思われる住宅作品をとりあげている。

藤森さんの、とても客観的で押し付けがましくも暑苦しくもない、一歩ひいた目線の文書が読みやすい。たまに出てくる藤森さん個人の見解もとても共感できた。
今まで歴史の中で建築をみる、ということをしたことがなかったので、あくまで歴史の流れの中での評価や視点はとても新鮮で面白かった。
自分では中に入る事ができない名建築の現在の写真がたくさんあるのも魅力的。写真の注釈に書いてある藤森さんのコメントがとても素敵。いちばん率直な意見、論理的とかではない感じたことそのままの感想が読み取れる。