カプセル 新潟少女監禁事件 密室の3364日

松田美智子(著者)

• 販売会社／発売会社: 主婦と生活社/
• 発売年月日: 2002/04/03
• JAN: 9784391126211

商品レビュー

2012/05/31

起こった当時衝撃を受けた新潟少女監禁事件の裁判と事件の記録です。こんなとんでもない事件があったことを知らない若い世代も多いと思います。読むべき一冊です。

2009/03/10

評価2.0
これ読みながらあったよ！こんな事件って思い出していた。
10年ちかく監禁。
想像したときに、わたくしには絶対無理だと。　この子の生に対しての渇望はすご過ぎです。

2008/06/28

平成１２年１月２８日、日本中を震撼させたあの事件が発覚した。
「新潟少女監禁事件」少女が９歳のときに誘拐、自宅へ連れ帰り９年２ヶ月もの間、
部屋に監禁して自由を奪い、窓の外さえ見せなかったというあの事件。
事件発覚から判決までの１年間を綴ったドキュメントです。

小学４年生という幼い子供が、スタンガンで何度も痛い目にあわされ、
時には殴られて顔に青あざを作り、それでも声を出すとまた殴られるので
自分の腕を噛んで耐えていたという。
両足を１年間もの間縛ったままで、行動範囲をベットの上だけに限定していた。
運動は決められた時間にほんの少し足踏みさせるだけ。
食事もろくに与えてもらえなかった。９年間お風呂に入ったこともない。
１０代の大切な成長期にだ・・・・発見されたときには歩行も困難なほどに衰弱していた。

なんという畜生野郎なんだろう。
被害者は言う。
「男を二度と外に出さないでください。私のように男に二度と日の光を浴びせないでください。」
涙を誘う訴えです。
・・・でもくだされた判決は懲役１４年。
逮捕監禁致傷罪の最長年数が１０年、
それに被害者のためにキャミソールを万引きしたという余罪でプラス４年。
しかも拘置期間１年分を算入するので実刑は１３年になる。
軽い！軽すぎる！！
被害者とその家族の人生をめちゃめちゃにした男が１３年で社会に出てくるのか！

被害者がかわいそうで、泣かずに読めないですが、
そんな悲惨な状況の中、人間らしい豊かな心を失わずに成長した彼女のすばらしさには涙が止まりません。
彼女が公にしている言葉には感性豊かな情緒が表われています。
供述の中に「オレンジ色の空が夜の色になっていき」「地獄の扉が口を開けて飲み込もうとしている」などの
詩的な表現が並んでいるという。

あれから８年、心と体の傷がすっかり癒されていることを願います。