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ドン・キホーテの旅 神に抗う遍歴の騎士 中公新書
定価 ¥836
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2002/11/25 |
JAN | 9784121016720 |
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ドン・キホーテの旅
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商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
この本は本当に素晴らしいです。これを読めば一読しただけでは苦戦しがちな『ドン・キホーテ』が全くの別物になります。もう面白くて面白くてたまらないというくらいの大変身を遂げます。 『ドン・キホーテ』はパロディ作品です。表面上に出てくるものの裏を見れなければ面白くありません。 そん...
この本は本当に素晴らしいです。これを読めば一読しただけでは苦戦しがちな『ドン・キホーテ』が全くの別物になります。もう面白くて面白くてたまらないというくらいの大変身を遂げます。 『ドン・キホーテ』はパロディ作品です。表面上に出てくるものの裏を見れなければ面白くありません。 そんな漠然と読んでもまず気付くことができない『ドン・キホーテ』の面白さをこの本ではこれでもかと解説してくれます。 この本を読めばまず間違いないです。私は自信を持っておすすめします。それほど面白い入門書となっています。
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ドン・キホーテについての文学論が縦横無尽に展開されている。 体系立っていない、というプレモダンにしてポストモダンな小説の筆致は、本書にも活かされている。キリスト、芭蕉、寅さんとの比較だ。とても興味深い。フェミニズムの視点も新鮮。 絶版なのが、惜しまれる。
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「ドン・キホーテ連続読書会」に参加します!3年掛かりで読む企画です。興味ある方ぜひ一緒にどうでしょう!! こちらは第0回テーマ本でした。 ドン・キホーテは子供の頃に簡易版を読みましたが、結構暴力的で、老人子供をボカボカボカっとやっちまうので、ちょっと嫌だなあ…と思っていました。...
「ドン・キホーテ連続読書会」に参加します!3年掛かりで読む企画です。興味ある方ぜひ一緒にどうでしょう!! こちらは第0回テーマ本でした。 ドン・キホーテは子供の頃に簡易版を読みましたが、結構暴力的で、老人子供をボカボカボカっとやっちまうので、ちょっと嫌だなあ…と思っていました。しかし世界文学者たちからは大変評判が高いので、気にはなっていました。 こちらの本は、スペイン語翻訳者牛島信明によるドン・キホーテ解説本です。 まず「ドン・キホーテ」とは、スペインのラ・マンチャ地方の郷士アロンソ・キハーノは、騎士道物語を読みすぎて物語と現実の区別がつかなくなり、自らを「遍歴の騎士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」と名乗り、近所の農夫サンチョ・パンサをお供にして冒険の旅に出る」というお話。しかしやることなすこと頓珍漢、ただの風車を「巨大な怪物だ!」と古臭い刀で挑みかかっては投げ飛ばされるというトンチキっぷり。周りはこの狂った爺さん、という扱い。 発表当時、なかなかの人気を得たのは良いのですが、贋作続編が出回ってしまったので、作者が続編で主人公を死なせて終わりにしました。現在でこそ文学の基本のような扱いですが、発表当時は受け入れられ楽しまれつつ、真面目な本扱いではなかったようです。 子供向け簡易版でも作者のシビアさ皮肉さは感じられましたが、作者セルバンテスの人生や境遇もなかなかドラマチック(この時代なら当たり前なのかもしれないけど)、さらに女性との関係はグロテスクでもあり、そのような生活が「ドン・キホーテ」の皮肉さに出ているのかもしれません。 また、当時は珍しかったであろう文学手法も使われています。 老人が主人公ということ 続編では、正編の後に「ドン・キホーテの素晴らしき冒険談」が出版され、世界的にも読まれているとされている。つまりメタフィクション手法 聖書をパロディにする。イエス・キリストを彷彿とさせる描写により、狂人ドン・キホーテと神の子イエスとを同様に並べて見せる。 ドン・キホーテの絵や像といえば必ず一緒にいるのがサンチョ・パンサ。このサンチョ・パンサもとはある意味バディものの元祖といえるのでは? こちらの本では、牛島信明はドン・キホーテをフーテンの寅さん、松尾芭蕉とも重ねています。特殊な人のようで身近な人ということです。 名前は有名だけどなかなか全部読もうという決意が難しい「ドン・キホーテ」、では読書の旅に行ってきます!(連続読書会興味ある方はご一報ください。主催者さんにお伝えします)
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