遠藤周作で読むイエスと十二人の弟子 とんぼの本

遠藤周作(著者), 遠藤順子(著者), 芸術新潮編集部(編者)

• 販売会社／発売会社: 新潮社/
• 発売年月日: 2002/12/10
• JAN: 9784106020971

商品レビュー

2017/05/26

遠藤周作著とあるが、実際には既刊の本から、編集部が抜書して作成した本。

内容云々よりも、イスラエル諸地方の写真や絵画が美しい。

また、先入観を植え付けさせてしまうかもしれないが、12弟子の殉教伝説や、それにまつわる絵画により、弟子達の名前と性格・特徴が印象的に伝わってくる。

2016/03/04

本書は1997年の「芸術新潮」の特集を元にしたものだそうで、前半は遠藤周作「イエスの生涯」からの引用を主とした遠藤周作的イエス像を語り、後半は編集者の筆による分かり易い「使徒列伝」となっています。
遠藤周作は「日本人の感性にあったキリスト像」、言ってみれば、伝統も習慣も異なる他者としても納得できる理解を打ち立てようとした方。正統的キリスト像を学んだ後に読むと、目を丸くするようなことが多いです。でも、これまで今ひとつ腑に落ちなかったことが解けるようでもあります。
キリスト入門としては分かりませんが（「使徒列伝」部分は別として）、遠藤周作入門としては良い読書でした。

2013/10/05

イエスの12弟子に関する背景がよくわかる。巻末に遠藤周作記念館の紹介が掲載されており、訪れてみたくなった。