15分間の問診技法 日常診療に活かすサイコセラピー

玉田太朗(訳者), 佐々木将人(訳者), 玉田寛(訳者)

• 販売会社／発売会社: 医学書院
• 発売年月日: 2001/03/15
• JAN: 9784260138734

商品レビュー

2020/10/26

世界観の変化を促し、世の中とは患者の欲求にもぅと寛容であることを知らせる

3段階解決法
私は何を感じているのか
私は何をしたいのか
それに関して、私には何が出来るのか

治療的価値がある質問
それについて、どうお感じですか
何が1番厄介ですか
それをどういうふうに処理していますか
今、どうお感じですか
何を望まれますか
それについて、何ができますか
ほかに、選択肢がありますか
期待できる1番良いことはなんですか
起きうる最悪のことはなんですか
その中に何かありますか
貴方にとって、それはどういう意味を持ちますか
私に望まれることを具体的に仰ってください

治療的価値がある応え方
貴方にとって、それはとても難しいことでしたでしょう
あなたがそのように感じられたことは分かるような気がします
そのような状況下では、あなたがされたことは最善です

ゴールは心地よくすること：自分の力で生き抜く力が着いたと感じられる、自己制御の力を取り戻す
不安と抑うつは、状況自体でおこることでなく、自分の置かれた状況に対する患者の解釈によって引き起こされるものである

悲しみや痛みにふけりたい人には5分間だけ味わうよう許す
今ここに集中するように激励することが生産的である

2011/10/20

買ってよかったと思えた本。
サイコセラピーの理論から得られたエッセンスを用いて、普段の診療での会話や、自分の思考パターンを改善できそう。それが患者に「癒し」をもたらしたり、症状の改善につながりそう。一回読んだだけではまだ実践にまで至らないけれど。
「医師」という、強大な力を持ってしまっているわけですから、その「力」を無意識に使って危険を及ぼさないよう、意識的に危険なく使えるよう精進します。