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国際決済銀行の戦争責任 ナチスと手を組んだセントラルバンカーたち
2,750円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本経済評論社/ |
発売年月日 | 2000/12/15 |
JAN | 9784818812987 |
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国際決済銀行の戦争責任
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国際決済銀行の戦争責任
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商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
★★★★★ 僕は苫米地英人ファンで彼の著作はかなりの数を読んでいおり、その中の一冊か、もしくは複数冊に本書が参考資料として挙げられていた。 苫米地さんがニコ生の番組で本書の資料価値を絶賛していたので、難しくて手に負えないのを覚悟の上で購入した。 (「書き込みあり」の古本で8000円と結構高額。) 国際決済銀行(略称BIS)は、1930年に第一次世界大戦のドイツの賠償金支払いを取り扱う機関として、スイスのバーゼルに設立された。 本書を手に取るまでは「BIS規制」という言葉を新聞で見かけて知っていた程度だったが、読みながら思ったのは「銀行家」に国境は存在しないということだ。 タイトルに「戦争責任」とあるように、本書ではBISがナチス・ドイツの略奪した金の取引を行っていたことを糾弾している。 ではBISがドイツ人によって運営されていたのかといえばそうではない。 理事には連合国側、枢軸国側それぞれが名を連ねていたし、総裁はかなりの期間アメリカ人のマキットリクだった。 母国に敵対する国の資産を運用していたことに誰もが驚くだろうが、彼らは銀行家だ。 資産に国境はなく、銀行家の信条は愛国よりも「そこにある資産を増やすこと」なのだ。 グローバリズムの先取りともいえるが、むしろ宗教に近いかもしれない。 神を殺したキリスト教徒が、神の代替物としてお金を選んだというわけだ。 BISはナチスが占領したベルギーから略奪した金の取り引きを行っていたのみならず、ホロコーストの犠牲となったユダヤ人の指輪や金歯を溶かして作った金塊まで扱っていた。 これを読んだら普通は怒りがこみ上げてくるものなのだろうが、僕は平静だった。 お金が神なら、それが誰のものでも、いかなる経緯を辿っていようと適切に運用するのが、信者=銀行家の正しいあり方だと思ったからだ。 お金の方だけ見て生きることに自分を特化できたら、きっとずっとストレスは少なくてすむのだろう。 「世の中にはバカで元気な人と少し頭が良くて元気の無い人しかいない」とは、宗教学者の大田俊寛の言葉だ。 そういう意味では、彼ら銀行家はエリートではあるが、元気なバカだったのだろう。 僕は彼らほど元気はないが、それでいい。
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