アマゾン、インディオからの伝言

南研子(著者)

• 販売会社／発売会社: ほんの木/
• 発売年月日: 2000/04/22
• JAN: 9784938568788

商品レビュー

2019/05/27

作者の数年にも渡るアマゾンのボランティア活動についての本。
内容は素晴らしいのだが、白人やキリスト教への恨みというのが一貫としてある。
（それがテーマというわけではないが）
本質はそれなのか、どうか。
やはり行ってみなければわからなそうである。

2015/05/09

アマゾンの原住民達は弱肉強食の世界で生きている訳ではなく、他の生物達と共生し豊かな文化を形成しているようです。それも貨幣経済という化物に蹂躙されてしまうと、奴隷化されスラム街と化する訳ですが。
民主主義とか子育てという観点では、彼らのほうが所謂先進国の住民である我々より遥かに高いレベルにあるような気がします。
あと、この本を読んで、男が働かずに遊んでいるような社会の方が健全なのかもしれないと、少し思うようになりました。男の働きが強いと、独占欲の強さから、戦争状態になるような気がします。

レベル：５２１

成人の通過儀礼として、命がけで自分自身と向き合うような文化を形成したほうがいいかもね。

2011/02/24

アマゾンで暮らす先住民を取り巻く問題と、彼ら／彼女らの知恵を、日本人著者が等身大で書きつづった本。

最終章の収奪のありさまには、確かに背筋の凍る思いがした。

森が減少した結果、マラリア蚊が高い木から下りてきて、結核が流行している事実も胸が痛む。

シングーの先住民族には、「幸福」「さびしい」という言葉がない、「過去形」も「未来形」もない、というのも、驚いた。生きることだけがそこにはあるのだろう。