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量子宇宙への3つの道 サイエンス・マスターズ17
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 草思社 |
発売年月日 | 2002/07/31 |
JAN | 9784794211569 |
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量子宇宙への3つの道
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
著者の「迷走する物理学」が面白かったので、前作にあたるこちらのほうも読んでみた。 相対性理論と量子論は矛盾しており、それらを統合する理論は「背景独立」でなければならない。つまり、時間や空間が理論から説明できるものでなければならない。この観点からいうと超ひも理論は背景依存理論で...
著者の「迷走する物理学」が面白かったので、前作にあたるこちらのほうも読んでみた。 相対性理論と量子論は矛盾しており、それらを統合する理論は「背景独立」でなければならない。つまり、時間や空間が理論から説明できるものでなければならない。この観点からいうと超ひも理論は背景依存理論であり、限界がある。 という主張は、「迷走する物理学」と共通のものであるが、この本では、著者の主な研究領域であるループ量子重力論も比較的コンパクトに紹介してあって、便利である。(ループ量子重力論の適当な入門書を探す事ができないでいるので。) ただし、著者のここでの主張は、ループ量子重力論は超ひも理論より優れているということではない。これらの2つとブラックホールと情報に関する理論の3つのアプローチはいずれ統合され、1つの理論の別の側面ということになるのではないか、とのこと。(2000年にでたこの本は、物理学の未来に対して楽観的であるのに対し、2006年にでた「迷走する物理学」では、この辺の先行きについては、悲観的なトーンである) しかし、この本の最大の魅力は、そういう物理学の知識そのものではなく、「迷走する物理学」同様、物理学を考えるときの大きなフレームというか、認識論というか、哲学的ともいえる視点の広がりである。冒頭の「宇宙の外部には何も無い」「未来にはもっとわかるだろう」「多数の観測者、多数でない世界」「宇宙は事物でなく、過程である」というテーゼにガツンとやられた。 やっぱり、リー・スモーリンって人はただものではないな。自己組織化し、進化していく宇宙という概念を提示しているらしい「宇宙の生命」も是非読まねば。
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多くの量子重力理論について深く理解、研究を続けている著者の文章は他の本を圧倒するものがある。非常に楽観てきな著者の見方だが現在でも同じなのだろうか。
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