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元就、そして女たち 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2000/03/25 |
JAN | 9784122036154 |
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元就、そして女たち
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元就、そして女たち
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商品レビュー
4.2
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毛利元就の人生を別の…
毛利元就の人生を別の角度から描いた作品。戦国時代は男だけによって作られてたわけではなく、そこでの女性の役割も重要だったのだとわかった。
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著者の小説『山霧―毛…
著者の小説『山霧―毛利元就の妻』ともに1997年度の大河ドラマ原作となった作品。山霧の主人公である元就の妻死後についても語られているので、山霧とあわせて読むことをおススメします!
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この本は、永井路子さんの『山霧』と併せて、 97年大河ドラマ毛利元就の原作となっています。 『山霧』と同じく、戦国時代の女性は、 「政略結婚による家の犠牲になった哀れな存在」 という見方を否定し、実家と嫁ぎ先とを政治的に取り持つ役割の、 積極的な外交官であるとして一貫して主張さ...
この本は、永井路子さんの『山霧』と併せて、 97年大河ドラマ毛利元就の原作となっています。 『山霧』と同じく、戦国時代の女性は、 「政略結婚による家の犠牲になった哀れな存在」 という見方を否定し、実家と嫁ぎ先とを政治的に取り持つ役割の、 積極的な外交官であるとして一貫して主張されています。 この本は、『山霧』で描かれた前半生の補足や、 元就の後半生のエピソードが永井路子さんの解釈で語られます。 大河ドラマ毛利元就は、まだ全て視聴したわけではありませんが、 この本で補足された人物関係がそのままドラマで用いられている点が多く、 ドラマで「どうしてこういう関係で描かれたのか?」ということが、 わかる気がします。 面白かったのが、「なお戦国大名の芸術への関心を、 そのまま「文弱」と捉える単純な思考は、この際もう改めるべきだろう。」 と仰っている点です。 永井路子さんは、大内家の滅亡が単に武断派を退け、 義隆が相良武任を寵愛したことのみではなく、 大内家の体制がミニ幕府化しており、領国に配した守護代が 力を持ちすぎたことなどが挙げられ、権力の宿命とも言えると述べています。 大内義隆について、当代随一の文化人であり知性派であると評し、 また、大内家の滅亡は、義隆の失策や愚かさだけだと考えたくない、 と述べられているのが、大変興味深かったです。 このあたりの考えを、別の本でもし述べられているのであれば、 是非読んでみたいです。 毛利元就について、 「あれだけの足跡を残しながら、元就は決して驕るところがなかった。」 と仰っていますが、この本を通して、元就は大変に真面目で着実で、 冷静な目線を持っていて、よく自分とその身の回りのことを 客観的に捉えることができる人物だったのだなぁという印象を持ちます。
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