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定家明月記私抄(続篇) ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 1996/06/10 |
JAN | 9784480082862 |
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定家明月記私抄(続篇)
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
続編は後鳥羽たち3上皇が承久の変により配流され、京都がもぬけの殻になった中で、後鳥羽に勅勘を受け(遠ざけられ)ていた定家が経済的にも反映し、和歌の世界を支配していく様子。後鳥羽との確執、一方での順徳上皇との良好な関係、息子・為家の蹴鞠狂いと和歌への遅れへの心配、飽くことなく出世欲...
続編は後鳥羽たち3上皇が承久の変により配流され、京都がもぬけの殻になった中で、後鳥羽に勅勘を受け(遠ざけられ)ていた定家が経済的にも反映し、和歌の世界を支配していく様子。後鳥羽との確執、一方での順徳上皇との良好な関係、息子・為家の蹴鞠狂いと和歌への遅れへの心配、飽くことなく出世欲などが定家の身近な人間性を感じさせてくれるところ。ただ、前編に比べると、やや引用古文が多く、読みづらかった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
昔の人の日記ほど、当時の人間の考え方、価値観が生で伝わるものはない、といえるかもしれない。平安から鎌倉を生きた定家と我々21世紀の日本人の間に、死生観をはじめとする価値観の隔絶があるのは当然として、むしろ変わらないものというのは、親子の情なり儒教や仏教など大きな背景を通じた文明なりの、「やまと民族」という枠を超越した部分である気がしてならない。たとえば、当時の人々が和歌に託した思いや情感・思想を、我々がただ名目上同じ民族であるという事実だけで味わい読み取ることができるはずもなく、恐ろしいほどの知識の蓄積が、そこには求められるのだ。 著者は藤原定家という当時の文化を代表する知識人の日記に対して、独特の距離をとる。「定家の日記の読み手である著者」の文章の読み手である本書の読者は一種の入子構造を目の当たりにするわけだが、そのことを意識させることがこの距離感の狙いであると受け取った。 「それぞれの時代の文化は、それぞれの言葉に含まれた暗黙の信号を含むがゆえに文化なのである。文明は説明可能なものによって成る。」 けだし至言であろう。
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わかりやすく明月記に触れられる! 定家に興味なくとも当時の日常や出来事を1人の視点から伺えるのは面白いはず!
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