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コーカサスの金色の雲 現代のロシア文学第2期第10巻
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 群像社 |
発売年月日 | 1995/06/30 |
JAN | 9784905821908 |
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コーカサスの金色の雲
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商品レビュー
4
6件のお客様レビュー
評価の難しい作品。描写とプロットは圧倒的だが読後の後味が悪い。誰も幸せになれないし希望のかけらもない。 タイトルを見るとアルプスの少女みたいなイメージがあるが 全編全て絶望と暴力の嵐だ。 青少年向きの本ではない。 希望の記述はあれど奴隷の生活を謳う共産主義者の本だ。
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尊敬する米原万里さんの書評に惹かれて手に取った。 米原さんは号泣したと評しているが、私は号泣はしなかった。 いつも一緒であるはずの双子の兄弟の末路や誕生日を祝うとを知らない双子の兄弟を見ていると胸が痛んだ。 また、十歳程度の子供ながらに戦争の愚かさの心理をついている点が興味深い。...
尊敬する米原万里さんの書評に惹かれて手に取った。 米原さんは号泣したと評しているが、私は号泣はしなかった。 いつも一緒であるはずの双子の兄弟の末路や誕生日を祝うとを知らない双子の兄弟を見ていると胸が痛んだ。 また、十歳程度の子供ながらに戦争の愚かさの心理をついている点が興味深い。戦争の愚かさとは本当に単純なことなのだの思う。 結末の二人がどこにいくかは分からないが、これ以上辛い目には遭わないで欲しいと思った。
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ずーっと読もう読もうと思いながら、かれこれ6年程、思ったままでしたが、最近購入し、いっきに読みました。 1944年のチェチェン人などコーカサス諸民族の強制移住後、人々のいなくなった旧自治共和国領土に、次々と人々の入植が進められた。入植した人々は、戦争で疲弊し、また傷跡を抱え...
ずーっと読もう読もうと思いながら、かれこれ6年程、思ったままでしたが、最近購入し、いっきに読みました。 1944年のチェチェン人などコーカサス諸民族の強制移住後、人々のいなくなった旧自治共和国領土に、次々と人々の入植が進められた。入植した人々は、戦争で疲弊し、また傷跡を抱え、それぞれにそれまでの生活に絶望し、新しい希望を求めてコーカサスにやってきた。その中に、何も事情を知らない多数の孤児たちがいた。彼らは、コーカサスについてほとんど何も知らず、自分たちが新しく住む場所に、ついこの間まで誰かが住んでいたなどと想像する事もできなかった。 主人公のクジミン兄弟を中心とする冒険、その展開と共に徐々に明らかになるコーカサスやチェチェン人の悲劇、そして何も知らずに入植した子供達を待ち受けるものは・・・。 クジミン兄弟の軽妙なやりとりとリズミカルな展開で読者を楽しませつつも、コーカサスに潜む恐怖を背後に忍ばせるストーリーの運び方。終盤には、入植したロシア人孤児の孤独と言いようのない恐怖を、家族を失い強制移住から命からがら逃れたチェチェン人孤児の孤独と恐怖に重ねていく。 同じ時代、同じ国に生き、違う立場にいながらも同じ境遇を経験していた人々、そこにある不安と恐怖、それでも傍にいる人の力で生きていける彼らの輝き・・・。この道の先には、何が待ち受けているのだろう。 是非、読んでほしい。
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