誰も書けなかった朝鮮半島5つの謎

黒田勝弘(著者)

• 販売会社／発売会社: 徳間書店/
• 発売年月日: 2000/09/30
• JAN: 9784198612399

商品レビュー

2013/02/22

90年代の朝鮮半島について知りたくて読書。

タイトルにある5つの謎は、きちんと区分されていない感じがする。1990年から2000年に書かれた記事がまとめられた内容。

現在も産経新聞のソウル駐在特別記者として発信し続けている著者。

韓国の金日成コンプレックスという存在がすごい。当時の韓国人の心理を巧みに利用し、体制を維持させることに成功させている。

90年代の日本は、こうだったのかと改めて知ることができる。現在との違いに驚かされるばかりだ。

それらも戦後の自虐史観的な教育が生み出した賜だといえる。現在もまだ自虐的な風潮は強いが、当時と比べると、日本は、多少、まともな国になってきたんだなと感じる。

2002年をさかいに日本人の北朝鮮へのイメージ、考え方は大きく転換した。日本のためにも日本人はもっと北朝鮮を知り、学習すること。そして、そのためには、判断を曇らせるような贖罪意識などを認識してしっかりと排除していく必要があると思う。

韓国、中国もそうだが、地理的に隣国だから必ずしも特別に仲良くする必要はないわけで、もっと国益に基づきバランスよく付き合う、それが対等な関係であり、正常な国と国の付き合いなのではなかろうか。

李氏朝鮮時代、徳川家康が、朝鮮出兵で悪くなった関係を直ぐに修復し、国交を回復するも、実際には300年ほど、付き合いらしい付き合いはなかった。だけど、別段問題もなかったわけだから。

現代においても無理やり付き合う必要はないのではなかろうか。

読書時間:約1時間