金正日と金大中 野心と野望 講談社+α新書

趙甲済(著者), 黄民基(訳者)

• 販売会社／発売会社: 講談社/
• 発売年月日: 2000/09/20
• JAN: 9784062720397

商品レビュー

2011/08/25

再読。
著者の趙甲済は、『朝鮮日報』を母体とする『月刊朝鮮』の編集者・編集長を長い間務めていた人物である。韓国社会では、「極右反動」とまで位置づけられる右派の急先鋒である。
そんな彼が2000年に行われた金正日と金大中による南北首脳会談について、右派の立場から批判している。

「反統一勢力」であると韓国社会で批判される「保守」派であるが、趙甲済は、「いわゆる進歩勢力」を新北朝鮮勢力として批判しながら、アメリカや日本との連携や、「国家保安法」の重要性を強調する。経済力や正統性を全面に押し出し、「平和統一」を目標とするのではなく（平和的であっても、最終的な統一国家の体制がどうなるかということが重要であるということ）自由民主主義的な統一のみを統一として認めるという姿勢は、ある意味、現在の韓国社会において最も妥当な意見なのかもしれない。

「保守反動」と位置づけられる著者が定義する「保守」と「進歩」の説明も興味深いものといえる。

2006/07/20

趙甲済氏主宰の出版シリーズ조갑제닷컴で『대한민국赤化보고서』という本が最近韓国で出ました。タイトル通り盧武鉉政権の‘赤化’を詳細にレポートしてます。全国連合や全代協出身者が青瓦台や国会、各種委員会になわばっていることや、2001年군자산의 약속
で宣言した‘連邦制統一祖国建設’（つまりこれが在韓米軍撤収を求める根拠ともなっている）、国家人権委が金日成を美化する教授に対し多額の研究費を与えたことや、全教祖が子供たちを左傾化させ、大学で韓総連、社会では民農総に送り込むことなどなど、若い記者が3年かけた取材の成果が詰まっています。韓国でも話題の本。これを読んで私はまだ全然韓国を知っていない！と焦った。http://www.independent.co.kr/news_01/n_view.html?kind=main&id=13614