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湯島詣 他一篇 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 1995/03/01 |
JAN | 9784003127162 |
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湯島詣 他一篇
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
かなり古典表現が多いため、近代文学初心者には向かない。慣れるまで時間がかかるが、慣れたらすんなり読める。とはいえ、好き嫌いが別れる文章だと思う。 「湯島詣」は物語の転からの描写が怒涛の展開で読んでいてかなり心が痛かった。蝶吉の周囲の人間がろくでなしばかりでそこもまた追い詰められ...
かなり古典表現が多いため、近代文学初心者には向かない。慣れるまで時間がかかるが、慣れたらすんなり読める。とはいえ、好き嫌いが別れる文章だと思う。 「湯島詣」は物語の転からの描写が怒涛の展開で読んでいてかなり心が痛かった。蝶吉の周囲の人間がろくでなしばかりでそこもまた追い詰められる。 しかし結末の描写はかなりあっさりしていて少し拍子抜けした。短文で締めくくるから、読者は想像力を掻き立てられ、余韻が残るのかもしれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『湯島詣』 楽しげな紅茶会から、思い詰めての結末へ。 苦労してきた境遇だからこそ、学を修め、立身出世、玉司子爵家への婿養子。うまくやって来たはずの梓だったけれども、立身出世とは違う、世の中の価値観とは違う、そういう道があったかもしれず、それの人間としての結実が蝶吉であり、そんな蝶吉と出会ってしまったからには、そこに母を思い、姉を思い、してみると、自分の本当の望みは何だったのか。 一度は蝶吉との別れを決めた梓だったけれども、振りほどけないのは、家族への愛であり、蝶吉への情けだった。 「星は其時煌いたであろう。如何に、紫か、緑か、燦然として」 『葛飾砂子』 贔屓の役者を追って死のうとする娘の物語。 あれ菊枝がいない、という始まりから一転、早船乗りの場面へ。そこからの、七兵衛と菊枝に続く流れは秀逸だった。 七兵衛の念ずる題目の響きが物悲しく、それは高波の溺死者への弔いでもあり、亡くなった尾上橘之助のためでもあり、死ななかった菊枝のためでもあり、皆の胸の内に、静かに響き渡っている。
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ベタな恋愛ものなのにものすごく泣いてもうしばらく泉鏡花読まないことにした。 当時は兵役があったから堕胎は犯罪だったんですね。 太宰治も泉鏡花の本の世界の真似をして粋ぶって、田舎者だとばれたって何かに書いてたけど、それくらい、ベタ。 でも彼の描く江戸っ子は好き。
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