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あふれそうなプール(1) ビーボーイC
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ビブロス |
発売年月日 | 1997/05/10 |
JAN | 9784882716556 |
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あふれそうなプール(1)
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■あらすじ■ 中学までナイーブで内省的だった入谷鉄央はそんな自分を変えたくて、行くはずだった一流進学校の受験の日にわざと事故を起こし、三流男子高校に入学する。 夜の街でチンピラに絡まれれば喧嘩して追い払う 綺麗な顔に似合わない狂犬ぶりで入谷は不良ぞろいの男子校でも一目置かれ...
■あらすじ■ 中学までナイーブで内省的だった入谷鉄央はそんな自分を変えたくて、行くはずだった一流進学校の受験の日にわざと事故を起こし、三流男子高校に入学する。 夜の街でチンピラに絡まれれば喧嘩して追い払う 綺麗な顔に似合わない狂犬ぶりで入谷は不良ぞろいの男子校でも一目置かれる存在になっていた。 そんな入谷の視界にたびたび映る男が現れる。 同じクラスの…木津 三流高校の七不思議のような秀才で人当たりもいいという評判の男 でも、入谷にはわかっていた。 そんな木津の目の奥がいつも笑っていないこと そんなある日の放課後 入谷は木津と教室で二人きりになる。 すると、入谷は遊んでいた将棋の駒を落してしまう ひとり落とした駒を拾う入谷だが、駒のひとつ…香車を木津が拾う。 「これだろ?香車」 木津から駒を受け取ろうとした瞬間 カラダが震えた。 触れそうになった瞬間、思わず入谷はカラダを離す。 ところが木津はそんな入谷の腕を掴みあげ、腕に強く噛み付くのだった。 力を失くした入谷の前から木津は不敵な笑みだけを残して去っていく。 心臓と手首を 食いちぎられた気がした 壊れそうに危うい二人の関係の行方は…? ■レビュー■ 単行本1巻初出なんと1997年!!! ま、まじか。そんな前の作品なんですね。 絵柄としては現在の石原さんの絵柄とそう大きく変化してはいないと思います(テッペンカケタカとか犬の王とかご存知でそっちが普通に読めるなら全然大丈夫だと思います) 個人的には、トーンの使い方とか少々古い感じがするなーってくらいの違和感でした。 こんな前から石原さんは描いてらして絵もお上手だったんだなーというのが私の感想。 まぁ、絵についてはこの辺にしまして肝心のお話のことを。 あらすじは前述しましたとおり、「三流男子校に通ってはいるけれど、そのワクにはおさまりきってない二人の男が出会い、不思議な引力で惹かれあう」という物語です。 あらすじには書いてられなかったんですが(オイオイ)、鉄央の友人の良太など魅力的な脇役も登場して物語をより深く味付けしてくれるわけですが、でも今作品の大きな一本の筋としては「抗えない魅力を持つ男同士が出会い、互いに惑わせ翻弄されあいながら確かな絆をつくりあげていく」という物語です。 だから、ボーイズラブというには少々苦い感じのするお話かも。 ボーイズラブの世界は幸せの上に立って語られる物語が多い気がしますが(流行のエリートリーマンものとかは特にそうですよね。仕事が充実してて、懐にも心にも余裕がある ある種幸せ、な人間が恋愛のゴタゴタに巻き込まれる、というのが主題なので)今作品は一見幸福な人間の孤独、不幸せを出発点に語られている感じがします。 力がある 魅力がある でもそれはとても危ういもので、特にまだ高校生という時分にはただ持て余すことしかできない類の「力」なのです。 主人公の入谷と木津は互いに互いを強く意識するようになるまでそう長い時間はかからないのですが、その先がどうもうまくいかないのは、お互いの持つ力が強すぎるからなんじゃないかな と読みながら思いました。 そして!!わたしはこのシュチュエーションにめちゃくちゃ弱い。 惹かれあう だけど簡単に相手にひれ伏したくない 自分は男だ。 でも、やっぱり惹かれている。 この辺りの入谷の葛藤にわたしはキュンキュンである! 男と男って感じがします~! 木津も相手が男の入谷だから簡単には甘やかさないし いつもどこか挑んでいるような感じがする。 この距離感!!!…読んでみてください ほんとときめくから! そしてそして、肝心の「アレ」シーンですが…あの石原さんの作品なので(笑)寸止めの妙というか、ボーイズラブにありがちなあれやこれやシーンも「隠せ」「濁せ」で「いやん よく見えないですたい石原さんっ」って感じです笑 しかし これがまた脳内の妄想物質を刺激するので、がっちりはっきり描かれているよりもエロスである…と個人的には思いました。 事細かなのが好きな人には少々物足りないかもしれませんが、そこはガッツと妄想でカバーの方向性で(笑) 最後に、わたしがこっそり好きすぎてどうにかなりそうなシーンをちらりと書いておきます。 5巻のあたまのほうの、温泉にやってきた 入谷と春日を追っかけて木津がやってくるなり入谷に無礼を働くあのシーンがわたしはしぬほどすきだ!! ちょっとばかし3●の風が吹いているのと、それに対する入谷のシメが…!うん、ぜひ読んで確認してください*
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“俺の身体の奥には、今にもあふれそうなほど波立っているプールがある――――” このモノローグからしてカッコイイ。 おすすめ!
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