あおくび大根(1) MFC

山崎健(著者)

• 販売会社／発売会社: メディアファクトリー
• 発売年月日: 2005/10/22
• JAN: 9784840113311

商品レビュー

2012/02/27

シンプルかつ奇をてらったタイトルにノックアウトされました。
主人公のあだ名かと思ったら、本当に大根が主人公。
家の中で、座布団の上にきちんと正座しています。とってもシュールです。

都会の喧騒の中、無言で、すごろくで出たコマ通りに動いているという初登場シーンは、なかなか不気味でした。
コマに「ひもなしバンジー」と書かれているのを見て、さりげなくサイコロの目を変えていたりするのが、妙なリアリティ。

大根のまま描かれているため、はじめは大根にしか見えませんでしたが、どんどん人にしか見えなくなっていくという謎のマジック。
TVを買いに行き、家電専門店の店員に説明を受けたりしています。
クロタンという黒猫と同居していますが、しっかりもので、ジジみたい。
風邪をひいて寝込み、猫に看病されたりしています。
猫をペットにしているのかと思いきや、食事を作ってもらったりと、大根は猫以下のようです。
（まあ普通に考えればそうですが…）

決して喋らないと思っていたら、途中から普通に喋っていました。
しりあがり寿テイストも若干感じられます。
ほのぼのシュールというよりも、一切説明がないままワールドが進んでいく、主人公の不可解な立ち位置に、新境地を見たような気分です。

最後に、少し大根トリビアが載っていました。
「理想」という品種の大根があることと、毎月18日はカイワレ大根の日ということをチェックしました。
あおくび大根の苦いところを食べて、うわっと目が覚めたような気分です。
オススメかそうでないかと聞かれたら、地味に、しかしきっぱりとオススメします。

2008/04/03

シュール、とにかくシュール。

あの『シュールの貴公子』と異名をとったふかわりょう…
超えてます、もう確実に。

だって二本足で歩く大根が、これまた二本足で歩く猫と一緒に東京の下町に住んでるんですよ(ﾟДﾟ≡ﾟДﾟ)

しかも座布団に正座して日本茶をすすってるんですよ(ﾟДﾟ≡ﾟДﾟ)

コレをシュールといわずしてなんと言う!!!?

理屈抜きにして面白い、なおかつしみじみ。
とにかく、シュールな笑いを求めている人にはオススメ。
しかも、シュールな中にも独特の愛らしさがあってなかなかツボ。

少なくともふかわりょうのネタよりは安心して見てられますww

2007/09/29

笑えるような、そうでもないような微妙な漫画。他にもグッツ（パズルやぬいぐるみ）が売っていることに吃驚！！