分心 ホラーミステリーC

大橋薫(著者)

• 販売会社／発売会社: ぶんか社
• 発売年月日: 2001/10/17
• JAN: 9784821199044

商品レビュー

2013/06/21

『レミングの行方』と同時期に借りて読んだのを思い出したので登録。
少女たちの恐怖を描いた短編ホラー漫画集。
表題作は、表向き「仲よしグループ」の中で
パシリ扱いされている女の子の鬱屈を描いていて、
タイトルは、本当は泣きたいのにグッと堪えて笑ってしまうことによって、
心が二つに引き裂かれそうだという悲痛な叫びを表している。
双子の姉妹の一方が不慮の死を遂げたとき、
動転した親が長女と次女を取り違えたため、自分が死んだものとされ、
以来、実際に亡くなった同胞（はらから）の名を名乗り、
なりきって生きてきた――という「ぶれ」も、なかなか怖い。

2010/02/07

　『ホラーミステリー』を読んでいて、高い絵柄に惚れこんで単行本を購入しました。

『分心』
　主人公は、いつも他人に利用される女の子（逆らって友情がこわれることが怖くて逆らうことができない）。彼女の御近所には優しくて綺麗なお姉さんがいるのだけれども、その家から夜な夜な小さなわめき声（あああ…という）が聞こえてきている。
　ひょんなことから、友人たちにその家にはいるよう強要された主人公。あの悲鳴の正体はいったい…？

『ぶれ』
『電脳フェイク』
『ルームメイト』
『禁忌』
『私だけのあなたへ』