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アラバマ物語
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 暮しの手帖社 |
発売年月日 | 1986/08/01 |
JAN | 9784766000061 |
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アラバマ物語
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商品レビュー
4.6
17件のお客様レビュー
映画でカットされた箇所も含め、読み応えのある名作だった。1930年代、アメリカ南部メイコームの町を舞台に、黒人青年の婦女暴行事件が持ち上がる。 この物語は、事件に関わる弁護士アティカスを父に持つ私(スカウト)の回想シーンから始まる。 「ディルがやって来たあの夏は…」 兄のジェム...
映画でカットされた箇所も含め、読み応えのある名作だった。1930年代、アメリカ南部メイコームの町を舞台に、黒人青年の婦女暴行事件が持ち上がる。 この物語は、事件に関わる弁護士アティカスを父に持つ私(スカウト)の回想シーンから始まる。 「ディルがやって来たあの夏は…」 兄のジェム10歳、ディル7歳、そして私6歳は、姿を見かけたことのないお隣のブー・ラッドリーをなんとか外に連れ出そうと試みるが… 子どもの頃の風景やそこで暮らす人々、楽しかった遊び、怖かった経験、それら凝縮された思い出が見事に描かれている。 学校に上がったスカウトは家と学校は違うのだと感じるようになる。学校では兄と遊ぶことを禁止され、受持のキャロリン先生から「あなたに字を教え込まないようお父さんに言いなさい」と言われ反発を覚えてしまう。弁当を持ってこれないウォルターを食事に誘ったスカウトだが、下品な食べ方につい文句を言ってしまう。毅然とした態度で諌めた料理人カルパーニアが偉いと思った。 「お友達に口出しして辱めるなんて思い上がりもほどがある!」 学校に行きたくないと打ち明けた娘に根気よく、納得いくまで話して聞かせる父アティカスの姿が印象に残った。 男手一つで二人の子を育てるのは大変だが、子どもであっても一人の人間として尊重しているなぁと思える場面がいくつもあった。親子間の距離がとても近い。弁護士としてもその姿勢を決して崩さないアティカスを好ましく思った。 63ページ(236〜298)にわたる法廷シーンは圧巻。中でも陪審員への長い弁論の最後にアティカスが言った「法廷において万人は平等につくられている。彼を信じてください。」の言葉にぐっときた。判決が下された後、ジェム(七年生)スカウト(三年生)の二人は新たな事件に巻き込まれてしまうが、助けてくれたのが会いたかった人だとわかり、本当に良かった。 黒人差別は根深く、白人の中にも階級差別がある。偏見と差別に負けることなく、一歩でも半歩でも前に踏み出す勇気が皆にあれば少しずつだが状況を変えることができる。 この本は文字が小さく二段になっているが、読み始めるとすぐに物語に引き込まれてしまう。ニグロなど差別用語もそのまま使われており、新訳本と比べながら読んでみても良かったと思う。
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弁護士の父アティカス・フィンチと4つ上の兄のジェムとアメリカ南部のアラバマ州メイコームに暮らす私スカウトの家族のお話。母は早世していた。そして、カルパーニアというコックが子どもたちの躾もしてくれていた。 アティカスが黒人の裁判を引き受けた事で、様々な波紋が広がる。大人たちだけでは無い、ジェムやスカウトにもその影響は及ぶ。当時、南部では黒人差別は当たり前で、人権はなかっただろう。ニグロという言葉も当たり前に使われていた。その中で黒人と言うだけで犯罪を犯すと決めつけてはならない、と言うのはかなり勇気が必要だったはず。ユダヤ人をかばいながら、黒人を差別する学校の先生をスカウトは疑問に思う。 スカウトの賢さは家系なのかしら。学校初日に担任の先生を圧倒してしまう(笑) 地味な装幀で活字も小さく、読んでもらう気は無いな、と思える本だったが、映画も見ていなかったので、内容はほとんど知らずに読み始めた。が、なんて素敵なお父さん。お兄ちゃんのジェムも賢くて、また、カルパーニアがいい人で、家族で仲がいいのがとても素敵。 今でも残る人種差別。あからさまに差別する人の気が知れない。と思えるようにしてくれた教育には感謝しかない。平和ボケと言われようが、戦争は嫌だ、ダメだと言い続けたい。
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最初に映画を観た。いい映画だなあ、と思い、原作読んでみた。いい本でした(特に翻訳がいいなあ。私は断固こっちを支持する)。「裏庭でドロップ・キックをして遊んだ」(P156下段)に目を白黒。あちらでは別の意味があるのかしらん。スカウトは8歳くらいのはずだが・・・。 アメリカでの黒人を...
最初に映画を観た。いい映画だなあ、と思い、原作読んでみた。いい本でした(特に翻訳がいいなあ。私は断固こっちを支持する)。「裏庭でドロップ・キックをして遊んだ」(P156下段)に目を白黒。あちらでは別の意味があるのかしらん。スカウトは8歳くらいのはずだが・・・。 アメリカでの黒人をめぐる暴動(デモではないよね、あれは)の最中だったので、「なんだかなあ」と。
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