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花よりも花の如く(4) 花とゆめC
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花よりも花の如く(4) 花とゆめC

成田美名子(著者)

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花よりも花の如く(4) 花とゆめC

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白泉社
発売年月日 2006/04/05
JAN 9784592174448

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花よりも花の如く(4)

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商品レビュー

4.1

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2024/08/22

能楽師お仕事コミック4巻目。 憲人たちは招かれて、ニューヨークで講演を行うことになる。能の海外公演はそう珍しいことではなく、世界各地で行われる。その際、公演だけでなく、現地の人向けのワークショップなどがつくこともある。 今回の公演の演目は「恋重荷」。なかなかの難曲である。 菊の...

能楽師お仕事コミック4巻目。 憲人たちは招かれて、ニューヨークで講演を行うことになる。能の海外公演はそう珍しいことではなく、世界各地で行われる。その際、公演だけでなく、現地の人向けのワークショップなどがつくこともある。 今回の公演の演目は「恋重荷」。なかなかの難曲である。 菊の世話をする庭師の老人が、高貴な女御を垣間見て恋してしまう。女御に仕える者が言うには、女御もこのことを知り、あることをすれば姿を見せてくださるとのこと。 美しく作られた荷を持って庭を百回、千回回れというのだ。 容易いことのようだが、しかし、美しい見た目とは裏腹に、荷は老人にはとても持ち上げられぬ重い重いものだった。 精魂尽き果てた老人は女御を恨みながら死んでしまう。 老人の死を知って庭にやってきた女御は老人の亡骸を見てその死を悼む。しかしその体は岩に押さえつけられたように動けなくなる。 そこへ老人の亡霊が現れ、女御を責め苛む。 しかし、一度は恋した相手。老人は最後には女御を許し、女御の守り神となろうと言い置いて消えてゆく(姫小松の葉守の神となりて 千代の影を守らんや)。 そもそも女御が老人にはとても無理なことをさせようと思ったのは、その思いが叶わぬことを暗に告げようとしたのだという。しかし、「恋」の焔はそんなことで消せるものではなかった。恨み骨髄の老人は、それでも女御を許すのだ。 しかし、「千代」も女御の影となり守るという誓いは、果たして女御にとって本当に救いなのだろうか。自身のためにあたら命を落とした老人のことを終生忘れられぬ、それはある意味、「呪い」ではないのか。 一方で、女御が恋を忘れさせようと難題を吹っ掛けたその気持ちは、純粋に同情だけだったのだろうか。ただ諦めさせたいと思うだけなら、もっとよい方法もあったのではないか。 恋の辛さを象徴する「重荷」も含めて、演じる者・見る者それぞれにさまざまな解釈の余地がある話である。 憲人が演じるのは「女御」。初めて演じる難曲の難役。しかも異国の地である。 人種差別も目の当たりにし、迷いながら演じる憲人が最後に辿り着く境地は。 もう1本の主題は「杜若」。 憲人はシテ(主役)の杜若の精を演じる。 在原業平が詠んだ「<か>らころも <き>つつなれにし <つ>ましあれば <は>るばるきぬる <た>びをしぞおもふ」(歌に「かきつばた」の五文字を詠み込んでいる)にちなんだもの。能には伊勢物語を題材にした演目がいくつかあるが、この曲は出てくるのが人物ではなく杜若の精であるのが特徴。業平の冠と、恋人であった高子の唐衣を着て舞う。 憲人は旅先でよい面を見つけ、高額だったものの買い求める。今回の「杜若」にはぴったりではないかと思ってのことだったが、師匠には今回は使わないようにと言われてしまう。理由はわからないまま(この面はまた後に出てくるらしい)。 物語には、憲人だけでなく、さらに下の立場の内弟子たちも出てくる。彼らの葛藤や成長も読ませどころ。

Posted by ブクログ

2022/12/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分は絶対だ、と思うことは 誰でもあるのではないだろうか。 真剣にやっていれば当然自分の考えもあり 自信もあるわけだし。 自分は絶対だと思うことこそ一番良くない、と言う憲ちゃん。 でも髪を染めろということかと言うと「別にどうでもいい」。 言い草が憲ちゃんらしい。 「茶髪でも黒髪でもあなたはあなた」。 簡単なようでいて、難しい。 憲ちゃんに心配されていたけれど 楽くんがしっかり兄弟子の顔をしていて 素直に謝る直角も良いシーンだった。

Posted by ブクログ

2018/10/12

日本の伝統芸能・お能を代々継承する、フツウの青年のお話です。成田さんらしく、お能のお舞台やしきたり・行事、衣装も細部まできちんと描かれ、そのうえ人間の内面描写も優れており、読みごたえある作品だと思います。能楽界では、マンガで描くことを快く思わない向きもあるそうですが、まずは「お能...

日本の伝統芸能・お能を代々継承する、フツウの青年のお話です。成田さんらしく、お能のお舞台やしきたり・行事、衣装も細部まできちんと描かれ、そのうえ人間の内面描写も優れており、読みごたえある作品だと思います。能楽界では、マンガで描くことを快く思わない向きもあるそうですが、まずは「お能を観てみたい」と思わせるだけでも充分じゃないかと。今どき、お能を一生観ない人も多いでしょうから。4巻ではNY公演も!!成田さんの大好きなアメリカですよ。差別的な扱いを受けたりもしますが、人間は本当は分かりあえるという希望をもたせたお話となっています。この巻に収録されたお話の連載中、能の詞を達筆な毛筆で書いていた成田さんのお父様が亡くなられたそうです。美しい字はとても好きでした。ご冥福をお祈りいたします。

Posted by ブクログ

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