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花の名前(1) 花とゆめC
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花の名前(1) 花とゆめC

斎藤けん(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白泉社
発売年月日 2005/06/04
JAN 9784592188254

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商品レビュー

4.3

44件のお客様レビュー

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2022/09/03

1巻感想 少女漫画の中では一番好きと言っても過言ではないくらい、大好きな作品。 両親を事故で失い、心を閉ざした美しい少女・蝶子と、彼女のことを引き取った、心に闇を抱える無口で偏屈な小説家・京。 美しい言葉選びや丁寧な場面など、漫画でありながら純文学を読んでいるようでした。 ...

1巻感想 少女漫画の中では一番好きと言っても過言ではないくらい、大好きな作品。 両親を事故で失い、心を閉ざした美しい少女・蝶子と、彼女のことを引き取った、心に闇を抱える無口で偏屈な小説家・京。 美しい言葉選びや丁寧な場面など、漫画でありながら純文学を読んでいるようでした。 花を育てることで自らの闇を抜けた蝶子と、未だ闇の中にいる京。しかし蝶子の存在によって、京も徐々に救われていく。 「孤独」や「闇」という重いテーマを抱えながらも、京の担当である秋山の明るさがいい緩和材となり、暗くなりすぎない。 蝶子が緊張したあまり、京を秋刀魚で叩く場面など、笑える部分もたくさんありました。 闇の中を漂うような雰囲気に、白い花がぼんやりと浮かび上がるような美しい作品。 2巻感想 大学二年生になった蝶子が「大正文士の会」というサークルに入り、新たな人物たちが増えました。 蝶子に恋心を抱く優しい青年、唐澤がとにかく可愛いです。秋山さんと明るい大正文士のメンバーたちが、重さを増していくこの作品の良い緩和剤になっていると思います。 伊織という女性の登場で垣間見える京の過去。自らの闇に沈んでいく京。いつになったら彼は闇から抜け出せるのか。蝶子は、京を闇から救うことは出来るのか。 重いままで終わりましたが、巻末のおまけ漫画で和みました。 3巻感想 京が抱える闇が深くて、底無し沼に沈んでいくような巻でした。 京を連れていった伊織。京がいなくなり壊れた蝶子。そんな蝶子に告白をする唐澤。京を叱咤する秋山。 京の過去、伊織の願い、秋山の決意、唐澤の優しさ、蝶子の強さ。 過去は消えることはないけれど、それを乗り越えた先に光がある。 伊織も秋山も闇から抜け出した瞬間が、とても綺麗でした。 4巻感想 闇の中にひっそりと咲く、蓮のように清浄で美しい作品でした。 京の弱さと、蝶子の強さのバランスがよく取れている。 花は枯れても、また咲くように凛とした再生のお話でもありました。 きっと蝶子と京には、これからも様々な困難があるでしょうが、乗り越えていくことが出来ると思います。そして願わくは、秋山と唐澤にも幸せが訪れますように。

Posted by ブクログ

2014/09/23

全4巻一気に読了しましたが、すばらしくよかった。 気もそぞろで読んでたのに、すぐに物語に引き込まれ 熟読してしまった。 いろいろと深かったなぁ。 作品自体が文学的で、つねにいつもどこか凛としている。 物語の中に流れる風が穏やかなのに突然の強風になったり、嵐になったりそんな時間の流...

全4巻一気に読了しましたが、すばらしくよかった。 気もそぞろで読んでたのに、すぐに物語に引き込まれ 熟読してしまった。 いろいろと深かったなぁ。 作品自体が文学的で、つねにいつもどこか凛としている。 物語の中に流れる風が穏やかなのに突然の強風になったり、嵐になったりそんな時間の流れをちゃんと見守り、支え、寄り添う人達が各々で理由を持ちながら集まり、いつの間にか全てが必要でなくてはならないものとなっていた。 物語の暗い部分にも、いつも光の糸がみえる、シリアスだけど救いようがないわけじゃない。 京さんや蝶子さんの抱える過去はとてつもない闇なんだろうけど、その傷が逆に人をひきつけてしまうんだよね。 セリフも所どころドキッとするような突き刺さるような言葉や深みを感じる部分もあって、とにかく面白かったです。

Posted by ブクログ

2014/09/08

隠れた名作です。もっと評価されても良い作品。 暗めのお話の中に微かな光が見え隠れする感じが好き。 どこか文学的でもあるのに、時々入れられるクスリと笑えるような場面が映えて素晴らしい作品になっていると思います。登場人物たちが何とも切なげに、不器用に生きているので何とか幸せになってほ...

隠れた名作です。もっと評価されても良い作品。 暗めのお話の中に微かな光が見え隠れする感じが好き。 どこか文学的でもあるのに、時々入れられるクスリと笑えるような場面が映えて素晴らしい作品になっていると思います。登場人物たちが何とも切なげに、不器用に生きているので何とか幸せになってほしいと願ってしまうようなお話です。

Posted by ブクログ

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