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夜明け ジェッツC
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白泉社 |
発売年月日 | 1990/03/01 |
JAN | 9784592131359 |
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夜明け
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商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
景気が良くて、エネルギッシュで、何でもありの、バブル時代において、『何かが生まれそーで生まれない』という退屈さが、死への恐怖心を起こさせるというのは、当時の私のリアルタイムに於ける感覚としては、全く意識していなかった。 この退屈さとは、例えば、いつまで経っても変わることのない景...
景気が良くて、エネルギッシュで、何でもありの、バブル時代において、『何かが生まれそーで生まれない』という退屈さが、死への恐怖心を起こさせるというのは、当時の私のリアルタイムに於ける感覚としては、全く意識していなかった。 この退屈さとは、例えば、いつまで経っても変わることのない景色を、ずっと見せられてるようなもので、しかも、景色を見せられてるという受動的行為を、何者かにさせられているという事すら意識していない、自由に恵まれているはずの世界が、実は不穏なポピュラリティに、がんじがらめに縛られて動けない状態であったことに、気付かされた感覚は、ちょうど、穂村弘さんの「シンジケート」でも、同様に抱きました。 それから、こうした事を考えていると、当時の人が、現代という未来にタイムスリップして来たとしたら、どう感じるのだろう? といった疑問も浮かんでくる。 景気は悪く、異常気象で、未知の存在が蔓延り、テクノロジーは発展しているが、人間の意識性が変わり、多様な価値観がある、こうした時代を刺激的な時代だとでも感じるのだろうか? 本書はバラエティ豊かな短篇集で、シュールで笑えてくだらなくも切ないギャグ漫画として読めたが、その中においても、つまらない現実世界に何か風穴を開けてやりたい、切実で早急的な意思表示も感じられて、それが、その時代を知る人にとっては、また切ない思いにさせられる。 特に印象的だったのは、 銭湯でのマリオネット「Sen-Toy」 主題歌も懐かしい永遠のロマンチスト「小さな恋のメロディ」 SF設定が切なさに拍車をかける「他所へ」 現代に先駆けて多様な価値観のあり方を問い掛ける「ヒゲのOL笹子さん」 時代へのささやかな抵抗を、見事にくだらなく具現化した「ごめんねエイリやん」 つまんないコトや哀しいコトを千個食べさせて歌にする「青空」 穂村さんもエッセイで書いてたけど、当時におけるブルーハーツって、凄かったんだなあ。 当時の私は、そこまで凄いとは実感として無かったが、過去を振り返ることによる客観的視点では、彼等のロックと存在そのものは、奇抜でありながらも、堂々と、その世界に風穴を開けにやって来た、ガンマンのようだ。 ちなみに穂村さんといえば、彼が当時のガールフレンドの家で本書を読んでいた時、ある場面が凄いと感動を覚え、それにガールフレンドも、やっぱりそうだよねとばかりに、共感し合うエピソードがあるのだが、そのシーンが一つに絞れなくて・・・二つ心当たりがあるけど、どっちかなあって。 穂村さんの感動のツボが複雑なのもあるけれど、いずれにしても、世界の不条理さを知ってしまったという思いに、いてもたってもいられなくなる気持ちは分かるような気がするし、当時とはまた違う意味で、現代の私たちも「夜明ケ」を待ち望んでいることに、変わりはない。
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短編集の合間・合間に男女が広い荒地で「夜明ケ」を待っているのですが、最後の余韻がなんとも心地よい良作です。
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穂村弘の本に書いてあったシリーズ。 その本では、彼女と漫画を読んでいて、同じポイントで感動して良かった、という話が書いてあった。 その箇所を探しながら読んでみたが、イマイチどこかわからない。 内容は作者の鬱屈としていた若かりし頃の精神が夜明ケという題名とともに表れている...
穂村弘の本に書いてあったシリーズ。 その本では、彼女と漫画を読んでいて、同じポイントで感動して良かった、という話が書いてあった。 その箇所を探しながら読んでみたが、イマイチどこかわからない。 内容は作者の鬱屈としていた若かりし頃の精神が夜明ケという題名とともに表れているようで、好感が持てる。 夜明け前なんだ。
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