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鬼丸大将(文庫版)(2) 秋田文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 秋田書店 |
発売年月日 | 1995/11/01 |
JAN | 9784253171786 |
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鬼丸大将(文庫版)(2)
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鬼丸大将(文庫版)(2)
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商品レビュー
3.7
4件のお客様レビュー
渡辺綱と茨城童子と、平将門の乱を物語の軸として、語られる「鬼丸大将」。 ただ、テーマは人と人の理解の難しさ、なんだろうな。 平将門に理想について集まった農民たち。最初は味方してくれた彼らも、ひとたび将門への不信が高まってしまうと、見た目のせいで鬼丸のいうことに耳を貸してくれない...
渡辺綱と茨城童子と、平将門の乱を物語の軸として、語られる「鬼丸大将」。 ただ、テーマは人と人の理解の難しさ、なんだろうな。 平将門に理想について集まった農民たち。最初は味方してくれた彼らも、ひとたび将門への不信が高まってしまうと、見た目のせいで鬼丸のいうことに耳を貸してくれない現実。 互いに信頼を得るには何をもってすればいいのか。 鬼丸が拒絶されるたびに、どうすればいいのかわからなくなる。 最後は春菜と人生を共にするであろう結末を迎える鬼丸ですが、それは個人的感情のもたらすゆえであって、社会に迎え入れられたわけでないというのが、もどかしく悲しい。新天地を目指して二人は旅に出るのですが、その先に待つのが幸せなのか、というのはわからない。 鬼丸の父親も流れてきた人であって、疎外された過去を思うと、無邪気に鬼丸たちに明るい未来が待っているとは、想像し難い。 希望を信じられなくなっているのは、おっさんになって読んだからか。素直に二人の未来を祝福してやりたいけども、ここまでの鬼丸の人生を振り返ると疑問符なんだよなぁ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ネタバレ ハッピーエンドとは程遠い、鬼丸と春奈の船出である。力による抵抗は実を結ばず、当然のごとく、東国新国家は樹立できず、京の支配は変わることはない。多くの者は死に、それは鬼丸の母もまた…。片腕を失った鬼丸は春奈という、もう一つの腕を得たのだろうが、果たして、暖かな未来を作り上げられるのだろうか?(全くそんな予感を感じさせないまま、船は大海原へと進んでいく。)
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憎くはない、悪ではないとわかっていても 殺しあわなければいけない人間の愚かさ。 2013.9.16読了
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