高橋留美子傑作集 赤い花束 ビッグCスペシャル

高橋留美子(著者)

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2005/06/01
• JAN: 9784091847249

商品レビュー

2025/02/22

高橋留美子先生にハズレなし。
中年の男女が主人公の短編集。
父の介護を任せっぱなしにしていた妻が入院することになり、その間介護と仕事を両立することになった男の話｢ヘルプ｣と、飲み会で腹踊り中に死んでしまった男が、腹踊りをしていた姿のまま幽霊になって自分の葬式を見ている｢赤い花束｣が特にじんと来た。

2017/01/02

高橋留美子の作品集。
ありそうな日常の勘違いを面白おかしくセンスは流石です。「日帰りの夢」なんて自意識過剰なおやじにありがちな気持ちを見事に描いている。
「おやじグラフィティ」は単身赴任から帰ったおやじと家族関係、それに絡む近所のバカ親の物語。
「義理のバカンス」は題材としてよく使われる義理の母と嫁の話。途中のギクシャクした関係が最後に融ける。義理の母の愚痴はあの年代ではアルアルであるような気がする。
表題作の「赤い花束」は情けない（と思い込んだ）おやじと家族の物語。最後はホロリとされられる。
作者のギャグセンスと組み立てのうまさが光る作品集だ。

2015/12/12

突然亡くなった中年男性の悲哀とラストがホロリと心に染みる。
奇抜なキャラでは無いが出てくる人達の個性がドラマを彩っているような気がします。