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アドルフに告ぐ(4)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1985/11/01 |
JAN | 9784163632803 |
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アドルフに告ぐ(4)
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
★ドイツなのかユダヤなのかヒトラーなのか★手塚治虫の関心はどこにあったのだろうか。1985年にこれだけのストーリーを漫画で描けることに改めて驚く。何度目かの読み直しだが、何年経っても色あせない。
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多くの登場人物たちの命を奪ってきた戦争が、ヒットラーの死、ナチス政権の崩壊、そして無差別爆撃と化した度重なる空襲と原爆による日本の降伏で終わる。冷酷無比なナチス親衛隊将校として悪の化身になり果てたアドルフ・カウフマンと、ようやくユダヤ人としての平和を取り戻したアドルフ・カミルの立...
多くの登場人物たちの命を奪ってきた戦争が、ヒットラーの死、ナチス政権の崩壊、そして無差別爆撃と化した度重なる空襲と原爆による日本の降伏で終わる。冷酷無比なナチス親衛隊将校として悪の化身になり果てたアドルフ・カウフマンと、ようやくユダヤ人としての平和を取り戻したアドルフ・カミルの立場が戦後のパレスチナで逆転し、イスラエル兵になったカミルによるアラブ人虐殺が行われるという悲劇。ユダヤ民族の抹殺を思い描くヒットラーの正義、それを支持したナチス党の組織人たちの正義、ユダヤ人の国を建国するためにはそこにもともと住んでいたパレスチナ人の排除もやむを得ないというシオニストの正義。多くの国民の命を犠牲にしながらすべては御国のためと国民を騙しつづけた日本政府の正義。著者は戦争で叫ばれる正義の正体とは何かをこの作品で伝えたかったのだと思う。ヨーロッパでナチスに虐殺されたユダヤ人が、(もちろんすべてのユダヤ人ではないが)それ以上に非道な虐殺を2024年現在もパレスチナで行っていることを、それを世界が許していることを35年も前に亡くなった著者は信じられるだろうか?
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「正義」というのは悪魔の囁き。その名のもとに奪い、犯し、殺し合う。気がつけば恐怖と憎しみの渦中にいた三人の行き先は……偶然にも終戦の日に読了した最終巻。
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