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夜叉御前(文庫版) 自選作品集 文春文庫ビジュアル版
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1994/03/01 |
JAN | 9784168110320 |
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夜叉御前(文庫版)
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〇濃密さにくらくらする。 「時じくの香の木の実」 一族の掟で姉と二人、干した果実を食べさせられる。どちらかが永遠に歳をとらない者になるという。私は勝った。聴覚と引き換えに。 ←賢く強い少女の怒り 「キルケー」 山奥で最後のバスを逃してしまった中学生4人と小学生1人。家の灯りを...
〇濃密さにくらくらする。 「時じくの香の木の実」 一族の掟で姉と二人、干した果実を食べさせられる。どちらかが永遠に歳をとらない者になるという。私は勝った。聴覚と引き換えに。 ←賢く強い少女の怒り 「キルケー」 山奥で最後のバスを逃してしまった中学生4人と小学生1人。家の灯りを見つけ、助けを求めたが…。 ←最初のイヌたちは…、そうか。 「鬼来迎」 漁村の村に住み込みで働くことになった。美しく優しい茶道の先生と面倒見のよい先輩のお手伝いさん。そして、怯える子ども。 ←女の鬼が1番怖い 「笛吹き童子」 ・石笛 遺産を巡る親族。祖母は孫娘に笛を吹かせる。 ←引導 ・笛吹き童子 楽の音を誰よりも愛しているが楽の才能が無い秦氏の総領息子。ある日、精霊に笛を預けられる。 ←苦労は買ってでも。 「海底より」 人気アイドルだった女の子が視力を失い、人も仕事も離れていき、親戚の家で養生することになる。平家ゆかりの土地で、琵琶の音と平家一族の物語に絡め取られていく。 ←あわいを歩いているよう。 「夜叉御前」 家族で山奥の一軒家に越してきました。でも、この家はよくない。私はすぐにわかりました。鬼がいるのです。 ←母ではなく鬼を選んだか…。
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2018.11.2高校図書館(長女) 前に私が買った「天人唐草」に触発されたのか、同じ山岸凉子の自選作品集を図書室で借りてきた。怖いの好きなのね… 鬼や怨霊と狂気だらけでどれもすごく怖かったけど、そのなかで「笛吹き童子」の第2話だけはちょっと救いのある話で好きだった。(箸休め?)
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恐ろしくも魅惑的な著者の短編作品6編を収録しています。 「時じくの香の木の実」は、巫女の家に生まれた腹違いの姉妹の物語。「キルケ―」は、山の中で道に迷ってしまった少年・少女たちが、不気味な洋館の女主人のもとで一夜を過ごす話。「鬼来迎」は、生け花の先生のもとに住み込みで働くことに...
恐ろしくも魅惑的な著者の短編作品6編を収録しています。 「時じくの香の木の実」は、巫女の家に生まれた腹違いの姉妹の物語。「キルケ―」は、山の中で道に迷ってしまった少年・少女たちが、不気味な洋館の女主人のもとで一夜を過ごす話。「鬼来迎」は、生け花の先生のもとに住み込みで働くことになった若い女性が、彼女の息子の世話をすることになり、おそろしい運命に巻き込まれる話。「石笛」は、遺産相続で揉めている家で、一人の少女が祖母にみちびかれて醜い争いを繰り広げる親族たちに裁きをもたらす話。「笛吹き童子」は、雅楽頭の家に生まれながら才能を発揮できずにいた青年が、苦労の末に笛の神の寵愛を受けることになる話。「海底より」は、目が見えなくなった元アイドルの少女が琵琶法師のように平家の怨霊によって海底へとみちびかれる話。「夜叉御前」は、禁断の行為におよんだ家族の崩壊を、娘の見た幻想を通じてえがきだした作品です。 表題作の怖さが群を抜いていますが、そのほかの作品も民話にモティーフをとりながら幻想的な作品世界をつくりだしていて、はずれがありません。どれもおもしろく読みました。
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