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ロカ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 実業之日本社/ |
発売年月日 | 2005/04/25 |
JAN | 9784408534701 |
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ロカ
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商品レビュー
3.2
18件のお客様レビュー
未完の遺作。これもう中島らもやろという主人公と、本上まなみちゃうか?という女の人(名前なんでしたっけ。。)が繰り広げる会話が面白かった曖昧な記憶。
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物語の途中の「人間には、役割がある。それがすまないうちは死なない」の一文に救われた。 逆に言えば、不条理な悲しい死にも、役割があったといえるのだ。そう思いたい。 内容は、遺作と知って読むからなのか、らもの得意分野のオンパレード、集大成といった感じ。ロック、ドラッグ、小さな恋。渦巻...
物語の途中の「人間には、役割がある。それがすまないうちは死なない」の一文に救われた。 逆に言えば、不条理な悲しい死にも、役割があったといえるのだ。そう思いたい。 内容は、遺作と知って読むからなのか、らもの得意分野のオンパレード、集大成といった感じ。ロック、ドラッグ、小さな恋。渦巻く感情、反発心、反抗心。ぎゅっと濃くて胸焼けした。
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中島らもの雑誌連載中に急逝のため絶筆となったものを 亡くなった後に未完成のまま単行本で出版されたもの。 だから「よれよれだったのに、絶筆だからという 理由で出された本だったらどうしよう」 と思って、出てしばらくしてから読んだらいい本だった。 新宿のホテルに一人住まいする68歳に...
中島らもの雑誌連載中に急逝のため絶筆となったものを 亡くなった後に未完成のまま単行本で出版されたもの。 だから「よれよれだったのに、絶筆だからという 理由で出された本だったらどうしよう」 と思って、出てしばらくしてから読んだらいい本だった。 新宿のホテルに一人住まいする68歳になる作家、小歩危ルカの ロックでパンクで反社会的なようでまっとうでクールでアホで… 「近未来私小説」と書かれているように、 中島らもの今までとこれからが 詰まっているような小説 らもさんはもう病気とか薬とかで、年々 「よれよれよれ」となっていってるようで 対談とか本人が喋ってる類の本を色々読んでいても もう「イタタタタタ」と言いたくなるくらい 「こけて顔面強打した」だの「大やけどしてずるっと剥けた」だの いう話が多くなり続けていたし 一読者としても「ホンマにもう、何してんねん」と 心配したり、それでももう冗談かどうかもワカラナイ無茶な話に 笑ってしまったりしていた。そういうあれやこれやを受け止めてくれる 周りの人にもとても恵まれていたんだろうと思う。 ご本人は「それはあれやな、オレの人柄や」と言いそうな気もしますが… ただ色々あっても最後まで 「ヘンにまともに立派そうなこと」とか そういうことは言わなかったから ぐちゃぐちゃなことをしてても好きな作家だった。 それでも絶筆となった本が、内容がよれよれだったりしたら悲しい… 淋しいな~っ、と思っていたのだけれど。 かっこよかったし面白かった。 読み始めたらもう、絶筆とかそんなことも忘れて 夢中で読んでいて 途中、のはずがそこで終わっていることに ホントに「あっ・・」と絶句した。 途中までで、もう続きが読めないのが残念。 それであんな「カッコイイじじい」になったらもさんが 見られないのも。 でも、やはり死後出版された対話集のタイトルが 「なれずもの」 「みんな何かになりたくてなられへんかったから」 という意味でのタイトルらしいけれど、 そういう人なので 途上でポッと消えてゆくさよならも それでええねん ということかもしれない。
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