ロカ の商品レビュー
未完の遺作。これもう中島らもやろという主人公と、本上まなみちゃうか?という女の人(名前なんでしたっけ。。)が繰り広げる会話が面白かった曖昧な記憶。
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物語の途中の「人間には、役割がある。それがすまないうちは死なない」の一文に救われた。 逆に言えば、不条理な悲しい死にも、役割があったといえるのだ。そう思いたい。 内容は、遺作と知って読むからなのか、らもの得意分野のオンパレード、集大成といった感じ。ロック、ドラッグ、小さな恋。渦巻...
物語の途中の「人間には、役割がある。それがすまないうちは死なない」の一文に救われた。 逆に言えば、不条理な悲しい死にも、役割があったといえるのだ。そう思いたい。 内容は、遺作と知って読むからなのか、らもの得意分野のオンパレード、集大成といった感じ。ロック、ドラッグ、小さな恋。渦巻く感情、反発心、反抗心。ぎゅっと濃くて胸焼けした。
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中島らもの雑誌連載中に急逝のため絶筆となったものを 亡くなった後に未完成のまま単行本で出版されたもの。 だから「よれよれだったのに、絶筆だからという 理由で出された本だったらどうしよう」 と思って、出てしばらくしてから読んだらいい本だった。 新宿のホテルに一人住まいする68歳に...
中島らもの雑誌連載中に急逝のため絶筆となったものを 亡くなった後に未完成のまま単行本で出版されたもの。 だから「よれよれだったのに、絶筆だからという 理由で出された本だったらどうしよう」 と思って、出てしばらくしてから読んだらいい本だった。 新宿のホテルに一人住まいする68歳になる作家、小歩危ルカの ロックでパンクで反社会的なようでまっとうでクールでアホで… 「近未来私小説」と書かれているように、 中島らもの今までとこれからが 詰まっているような小説 らもさんはもう病気とか薬とかで、年々 「よれよれよれ」となっていってるようで 対談とか本人が喋ってる類の本を色々読んでいても もう「イタタタタタ」と言いたくなるくらい 「こけて顔面強打した」だの「大やけどしてずるっと剥けた」だの いう話が多くなり続けていたし 一読者としても「ホンマにもう、何してんねん」と 心配したり、それでももう冗談かどうかもワカラナイ無茶な話に 笑ってしまったりしていた。そういうあれやこれやを受け止めてくれる 周りの人にもとても恵まれていたんだろうと思う。 ご本人は「それはあれやな、オレの人柄や」と言いそうな気もしますが… ただ色々あっても最後まで 「ヘンにまともに立派そうなこと」とか そういうことは言わなかったから ぐちゃぐちゃなことをしてても好きな作家だった。 それでも絶筆となった本が、内容がよれよれだったりしたら悲しい… 淋しいな~っ、と思っていたのだけれど。 かっこよかったし面白かった。 読み始めたらもう、絶筆とかそんなことも忘れて 夢中で読んでいて 途中、のはずがそこで終わっていることに ホントに「あっ・・」と絶句した。 途中までで、もう続きが読めないのが残念。 それであんな「カッコイイじじい」になったらもさんが 見られないのも。 でも、やはり死後出版された対話集のタイトルが 「なれずもの」 「みんな何かになりたくてなられへんかったから」 という意味でのタイトルらしいけれど、 そういう人なので 途上でポッと消えてゆくさよならも それでええねん ということかもしれない。
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相変わらず読む前の癖で奥付を見てしまう。2005年1第刷。 ??たしか著者は2004年に亡くなったはず。ということは未発表作品ということになる。知らんかったばい。 多分最後の作品ということになる。のかどうかは別として、内容が今までの小説やエッセイで書いてあることと結構重複してる(...
相変わらず読む前の癖で奥付を見てしまう。2005年1第刷。 ??たしか著者は2004年に亡くなったはず。ということは未発表作品ということになる。知らんかったばい。 多分最後の作品ということになる。のかどうかは別として、内容が今までの小説やエッセイで書いてあることと結構重複してる(笑)。 いや、他の小説でもよくあったけどね。 主人公はアル中。音楽(ギターの描写とか細かくて弾いたことない人からしたらまっさきに読み飛ばしたい部分)、ドラッグ、雄と雌の話、宗教の話などなど。 ちょっと哲学的でかなりアンダーグラウンド。そしていつも思うんですが、登場する女性の描写がリアルでセクシー(これはいい小説家を見定めるものさしになるんじゃないかと思ってます)。 最後のほうで本上まなみ著「ぱたのはなし」が登場します。 本上さん喜んだだろうな〜。 なにはともあれ、中島らもに僕は人生の結構大事な部分を教えてもらったと思ってます。そしてやはり時々読み返してしまう。 小説の世界で、らもさんにいつでも会うことができる訳です。 “人間にはみな「役割」がある。その役割がすまぬうちは人間は殺しても死なない。逆に役割の終わった人間は不条理のうちに死んでいく。私にはまだ役割があるだろうか。そうとは考えにくいのだが。” “「これだ。この感じなんだ。何もせず、何も考えず、意味を求めず、表現を放棄し、社会的存在であることを拒否し、ひたすら心のたゆたいに身をまかせている。こういう時間を私は『生きている』と呼びたいな」”
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中島らもの遺作。 未完だったこともあってあんまり内容は印象に残っていない。 蕎麦に怒ってたような。 続きを読みたいと感じた記憶はあるなぁ。絶対にかなわないけど。
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最近ハマってエッセイや小説を何度も読むと 物語ののそこかしこに おなじ体験や主張がちりばめられている。 おもしろい。
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中島らも急逝の為、絶筆となった作品。主人公はある種の未来の中島らも自身ってことを思うと未完のサマがリアルに感じる。
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めっちゃおもしろかったけど途中で中島らも死んだから中途半端なおわりやった ククちゃんかわいい! 中島らものギリギリなかんじかっこよくてすき 知識がはんぱないなー宗教のはなしもでてたし!音楽とかクスリとかも とりあえずめちゃくちゃ蕎麦食いたくなった!香川いきてー
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噂の、中島らも氏の遺作。 途中で切れてます。 しかも、コレカラってところで。 切な。 これ、本当にここまでしか書いてなかったのか、 それともあとひと文字でも書いてたのか…。 なんかここで終らしてるのも何かって感じがしてきます。 なんだろう。 でも、ルンルンで読んじゃいました。 ...
噂の、中島らも氏の遺作。 途中で切れてます。 しかも、コレカラってところで。 切な。 これ、本当にここまでしか書いてなかったのか、 それともあとひと文字でも書いてたのか…。 なんかここで終らしてるのも何かって感じがしてきます。 なんだろう。 でも、ルンルンで読んじゃいました。 軽やかにすっとばす、良い時間が流れる小説です。
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執筆途中で作者急逝のために未完の作品に。主人公の爺さんはまるで作者自身の将来をトレースしているかのようなストレートな物言い。その言動ゆえに社会を騒がすのだが、爺さんの魅力を理解してくれる若い美人が現れて…とここで話は途切れてしまう。ここから先はありがちな展開だったのか、それとも想...
執筆途中で作者急逝のために未完の作品に。主人公の爺さんはまるで作者自身の将来をトレースしているかのようなストレートな物言い。その言動ゆえに社会を騒がすのだが、爺さんの魅力を理解してくれる若い美人が現れて…とここで話は途切れてしまう。ここから先はありがちな展開だったのか、それとも想像の斜め上を行くような展開だったのか。その結末は作者以外誰にも分からない。
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