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会うまでの時間 自選歌集
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
| 発売年月日 | 2005/11/03 |
| JAN | 9784163675503 |
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商品レビュー
4.1
19件のお客様レビュー
俵万智さんの歌集ですね。 自選のアンソロジー歌集です。 あとがきに『「サラダ記念日」「とれたての短歌です。」「もうひとつの恋」「かぜのてのひら」「チョコレート革命」の五歌集千四百首あまりのなかから、三百九十四首を選んだ。』と、記されています。 この曲と決めて海岸沿いの道 ...
俵万智さんの歌集ですね。 自選のアンソロジー歌集です。 あとがきに『「サラダ記念日」「とれたての短歌です。」「もうひとつの恋」「かぜのてのひら」「チョコレート革命」の五歌集千四百首あまりのなかから、三百九十四首を選んだ。』と、記されています。 この曲と決めて海岸沿いの道 とばす君なり「ホテルカリフォルニア」 会うまでの時間たっぷり浴びたくて 各駅停車で新宿に行く シャンプーの香をほのぼのとたてながら 微分積分子らは解きおり 妻のこと「母さん」と呼ぶためらいの なきことなにかあたたかきこと 菜種梅雨やさしき言葉持つ国を 歩む一人のスローモーション 水仙のうつむき加減やさしくて ふるさとふいに思う一月 やさしいね陽のむらさきに透けて咲く 去年の秋知らぬコスモス 手のひらにのせればとろりと溶けそうな はまなすの実の赤の言い分 散るという飛翔のかたち花びらは ふと微笑んで枝を離れる かすみ草にいたるやさしさ花束の できあがりゆくさまを見ており 咲き終えし桔梗の花の茎を折り 捨てんとすれば野の香を放つ サヨナラの形にススキが手を振って 駈け抜けてゆく風の輪唱 故郷とは生地にあらず「家族」という 花ことば持つ花咲くところ 水仙をふるさとの花と思うとき 暗き海色の花瓶を選ぶ くもりのち時々晴れの日常に シンビジウムの鉢植え届く 「今」だけをたずさえて行く夜の果てに ブランクーシの鳥が羽ばたく 俵万智さんの歌は、読むたびに付箋だらけになるのはいつもの事で、今回は花を詠んだ短歌を選んでみました。やっぱり響きがいいですね(=゚ω゚=)
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以前読んだ『サラダ記念日』のレビューに書きました 「俵万智さん?存じ上げません!」 「短歌?特に興味はありません!」と それが少し変わりました 「俵万智さん?一応知ってます」 「短歌?まだそこまで興味はありませんが…、読んでみます」に で、俵万智さん二作品目に手に取った歌集...
以前読んだ『サラダ記念日』のレビューに書きました 「俵万智さん?存じ上げません!」 「短歌?特に興味はありません!」と それが少し変わりました 「俵万智さん?一応知ってます」 「短歌?まだそこまで興味はありませんが…、読んでみます」に で、俵万智さん二作品目に手に取った歌集は『会うまでの時間』です これを選んだ理由は特にありませんw 『チョコレート革命』を借りようと思ったら貸出中だったのでこちらを借りてみたというとこです だけど、手にとってみて思いました 爽やかな水色を基調とした表紙に銀色の文字でタイトルが書かれていて素敵な本だなと (*˘︶˘*).。.:*♡ そして、この歌集は『サラダ記念日』『とれたての短歌です。』『もうひとつの恋』『かぜのてのひら』『チョコレート革命』の五歌集千四百首あまりのなかから、三百九十四首を選んだ自選歌集 そんななかから私が気に入った歌はこちらです (サラダ記念日に紹介されていた歌は除く) ◇砂浜を歩きながらの口づけを午後五時半の富士がみている ◇さよならに向かって朝がくることの涙の味でオムレツを焼く ◇「今いちばん行きたいところを言ってごらん」行きたいところはあなたのところ ◇デジタルの時計を0、0、0にして違う恋がしたい でも君と ◇屋上にねころんで手をつないでみた無力な二枚の木の葉のように ◇やさしすぎるキスなんかしてくれるからあなたの嘘に気づいてしまう ◇紙と文字でぼくの心を組み立てる 君にはたぶん届くと思う 次は『チョコレート革命』を読んでみようかな♪
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谷川俊太郎さんとの対談の中で、音楽で泣いたことがない、と言っていたことが印象的だった俵万智さん。不倫の恋さえも詠んでしまう、選んでしまうのがすごい。
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