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嘆きの橋 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2005/10/06 |
JAN | 9784167705121 |
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商品レビュー
4
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ソ連とナチスに蹂躙された冷戦下東欧某国での、民警殺人課捜査官の物語である。時代背景と舞台設定の特異性が醸し出す東欧文学の香りにあふれ、貧困と暴力が吹き荒ぶ社会に生きる人々の哀切さがにじみ出てくるような作品。書名の『嘆きの橋』(THE BRIDGE OF SIGHS)の謂われは、ヴ...
ソ連とナチスに蹂躙された冷戦下東欧某国での、民警殺人課捜査官の物語である。時代背景と舞台設定の特異性が醸し出す東欧文学の香りにあふれ、貧困と暴力が吹き荒ぶ社会に生きる人々の哀切さがにじみ出てくるような作品。書名の『嘆きの橋』(THE BRIDGE OF SIGHS)の謂われは、ヴェネツィアの<ためいき橋>が会話に登場する。“ その橋を渡りだすと、もうどんな希望もないことを知るんだ。これより囚人の一生を送ることを知るんだ、鉄格子のなかで ” “ ヴェネツィアには行きたくないな ”
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
オレン・スタインハウアーの東欧シリーズの第一作目。 舞台は架空の東欧の国ですが、なんとなくルーマニアだったり、ハンガリーだったりの香りを感じます。 作者はアメリカ人ですが、アメリカの一般的な警察小説とは異なり、一種独特の雰囲気を全体に通わせます。 最後は、なんとなく、上手く収まりましたが、物語が一気に解決に向かう祖父との件は、ちょっとわかりにくかったかな。
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時代は1948年の東欧のある国。主人公は1926年生まれで、警察学校を出てすぐにある警察署殺人課に赴任するが、謂れのないいじめにあう。その訳はあとでわかってくるのだが。やっと手がけた殺人事件。惨殺された作曲家。事件の深層に触れたとき署の前で銃撃され瀕死の重傷を負う。捜査中止命令下...
時代は1948年の東欧のある国。主人公は1926年生まれで、警察学校を出てすぐにある警察署殺人課に赴任するが、謂れのないいじめにあう。その訳はあとでわかってくるのだが。やっと手がけた殺人事件。惨殺された作曲家。事件の深層に触れたとき署の前で銃撃され瀕死の重傷を負う。捜査中止命令下るが、刑事は捜査を続け、美しい未亡人の命を守るべく、決死の西ベルリン潜入の果て暴かれたじじつとは?時代背景が、モノクロ-ムの映画のように流れてゆく。日本の戦後と同じ敗戦国独逸の混乱の中。実にいい雰囲気だった。
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