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「負けた」教の信者たち ニート・ひきこもり社会論 中公新書ラクレ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2005/04/10 |
JAN | 9784121501745 |
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「負けた」教の信者たち
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商品レビュー
3
7件のお客様レビュー
韓国のネット依存者はネットカフェでオンラインゲームを長時間やりすぎて毎年数例死んでいるらしい、すごい。
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雑誌に連載されていたものをまとめたものです。内容が多岐にわたっており、結構難しいです。著者は日本の「ひきこもり」研究の第一人者とされています。「ひきこもり」とは(精神病などでなく)家族以外の人とつきあいがない、学校に行くわけでなく、アルバイトをしているわけでもなく、という状態をさ...
雑誌に連載されていたものをまとめたものです。内容が多岐にわたっており、結構難しいです。著者は日本の「ひきこもり」研究の第一人者とされています。「ひきこもり」とは(精神病などでなく)家族以外の人とつきあいがない、学校に行くわけでなく、アルバイトをしているわけでもなく、という状態をさします。不登校からそのまま移行してしまうケースも多いようです。長期化すると、10年以上も家に閉じこもる場合があるようです。改善するには何よりも家族の理解が必要といわれます。ぜいたく病(働かないで食べていける環境にあるから「ひきこもり」などが起こる)だという人もいますが、当事者の気持ちになってみると本当につらいだろうということがわかります。先は真っ暗。食べ物を与えられなければ、下手すれば餓死するという状況です。韓国にも同じようなことがあるらしいのですが、「ひきこもり」の青年のほとんどは、インターネットで外部とのつながりを持っているようです。そのあたりは文化・社会環境の違いが出ているようです。このインターネットから何人かの外部の人との付き合いができることで「ひきこもり」状態から抜け出した人も多いようです。さて、「ニート」というのは学校に行かず、働かず、働きたくても働けないという人たちを指しますが、「ひきこもり」はこの「ニート」の中に含まれることになります。「ニート」の第一人者といわれる玄田有史さんとの対談が最後に載っていますが、それだけでも読む値打ちはあるかと思います。そこからまた読書の輪が広がりました。
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「ニート」や「ひきこもり」をテーマにした、著者の論壇時評を収めた本です。巻末には玄田有史との対談が収録されています。 時評なので、報道された事件に基づく議論が多く、著者自身の思想がストレートに語られているわけではないので、少し隔靴掻痒の感があります。 とくにおもしろいと感じた...
「ニート」や「ひきこもり」をテーマにした、著者の論壇時評を収めた本です。巻末には玄田有史との対談が収録されています。 時評なので、報道された事件に基づく議論が多く、著者自身の思想がストレートに語られているわけではないので、少し隔靴掻痒の感があります。 とくにおもしろいと感じたのは、「ひきこもり」論の世代間格差を論じた文章です。全共闘世代は、左右の政治的文脈に引きつけて「ひきこもり」を語る傾向が強く、シニシズムとコミットメントの分裂を生きた新人類世代は、非政治的な観点から問題を語る傾向があると著者は指摘します。著者自身も、「ひきこもり」を政治的な価値の問題としてではなく社会問題としてとらえ、権利上は「ひきこもり」を擁護しつつ、事実としては「ひきこもり」を治療するという道を選ぶと述べています。ところが、それより下の団塊ジュニア世代になると、「ひきこもり」の当事者の語りが増えると著者は述べています。そしてそれは、「先行世代が押しつけてくる物語的枠組みに、個人の語り口で対抗しようという試みにも見える」という感想が述べられています。 直接の関係はないのですが、オタクの世代論にも、同じような傾向があるのではないかという気がします。
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