「負けた」教の信者たち の商品レビュー
韓国のネット依存者はネットカフェでオンラインゲームを長時間やりすぎて毎年数例死んでいるらしい、すごい。
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雑誌に連載されていたものをまとめたものです。内容が多岐にわたっており、結構難しいです。著者は日本の「ひきこもり」研究の第一人者とされています。「ひきこもり」とは(精神病などでなく)家族以外の人とつきあいがない、学校に行くわけでなく、アルバイトをしているわけでもなく、という状態をさ...
雑誌に連載されていたものをまとめたものです。内容が多岐にわたっており、結構難しいです。著者は日本の「ひきこもり」研究の第一人者とされています。「ひきこもり」とは(精神病などでなく)家族以外の人とつきあいがない、学校に行くわけでなく、アルバイトをしているわけでもなく、という状態をさします。不登校からそのまま移行してしまうケースも多いようです。長期化すると、10年以上も家に閉じこもる場合があるようです。改善するには何よりも家族の理解が必要といわれます。ぜいたく病(働かないで食べていける環境にあるから「ひきこもり」などが起こる)だという人もいますが、当事者の気持ちになってみると本当につらいだろうということがわかります。先は真っ暗。食べ物を与えられなければ、下手すれば餓死するという状況です。韓国にも同じようなことがあるらしいのですが、「ひきこもり」の青年のほとんどは、インターネットで外部とのつながりを持っているようです。そのあたりは文化・社会環境の違いが出ているようです。このインターネットから何人かの外部の人との付き合いができることで「ひきこもり」状態から抜け出した人も多いようです。さて、「ニート」というのは学校に行かず、働かず、働きたくても働けないという人たちを指しますが、「ひきこもり」はこの「ニート」の中に含まれることになります。「ニート」の第一人者といわれる玄田有史さんとの対談が最後に載っていますが、それだけでも読む値打ちはあるかと思います。そこからまた読書の輪が広がりました。
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「ニート」や「ひきこもり」をテーマにした、著者の論壇時評を収めた本です。巻末には玄田有史との対談が収録されています。 時評なので、報道された事件に基づく議論が多く、著者自身の思想がストレートに語られているわけではないので、少し隔靴掻痒の感があります。 とくにおもしろいと感じた...
「ニート」や「ひきこもり」をテーマにした、著者の論壇時評を収めた本です。巻末には玄田有史との対談が収録されています。 時評なので、報道された事件に基づく議論が多く、著者自身の思想がストレートに語られているわけではないので、少し隔靴掻痒の感があります。 とくにおもしろいと感じたのは、「ひきこもり」論の世代間格差を論じた文章です。全共闘世代は、左右の政治的文脈に引きつけて「ひきこもり」を語る傾向が強く、シニシズムとコミットメントの分裂を生きた新人類世代は、非政治的な観点から問題を語る傾向があると著者は指摘します。著者自身も、「ひきこもり」を政治的な価値の問題としてではなく社会問題としてとらえ、権利上は「ひきこもり」を擁護しつつ、事実としては「ひきこもり」を治療するという道を選ぶと述べています。ところが、それより下の団塊ジュニア世代になると、「ひきこもり」の当事者の語りが増えると著者は述べています。そしてそれは、「先行世代が押しつけてくる物語的枠組みに、個人の語り口で対抗しようという試みにも見える」という感想が述べられています。 直接の関係はないのですが、オタクの世代論にも、同じような傾向があるのではないかという気がします。
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韓国とのひきこもり対比(韓国はネット依存しててひきこもりしてる自分に否定感がないとか) コミュニケーション偏重な社会 メディアに対するシニカルな視線 そのシニカルさがなくなって危険な方向にはしる それは自己イメージにもあてはまる・・・てゆうようなこと ニートのこと 働きたい...
韓国とのひきこもり対比(韓国はネット依存しててひきこもりしてる自分に否定感がないとか) コミュニケーション偏重な社会 メディアに対するシニカルな視線 そのシニカルさがなくなって危険な方向にはしる それは自己イメージにもあてはまる・・・てゆうようなこと ニートのこと 働きたいけど働けない内的な問題 とかが印象的だったかなあ まだ斎藤環さんの著作をそんなに読んでないのでちょっと読むのにつまるところもあったなあー 時事的問題とからめながらの本だと思った
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斉藤環の本ということで読んでみた。 あまり体系だった本ではないが、面白かったポイントは ・韓国の引きこもりとの比較 ・エンタテイメントとしての若者の犯罪の消費の話(これは斉藤さんの昔の本でも指摘されていた)。 ・構造的な引きこもり者の暴走 ・さめた?新世代の話。世代論? この本...
斉藤環の本ということで読んでみた。 あまり体系だった本ではないが、面白かったポイントは ・韓国の引きこもりとの比較 ・エンタテイメントとしての若者の犯罪の消費の話(これは斉藤さんの昔の本でも指摘されていた)。 ・構造的な引きこもり者の暴走 ・さめた?新世代の話。世代論? この本を読んだときに、楽しい物語を作るサービスの可能性を考えたが 果たして実現可能だろうか
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※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] 増大するニート、高齢化するひきこもり―コミュニケーションの格差化傾向が進んでいる。 ネット時代の少年犯罪など、メディアを騒がせた社会事象の本質を、気鋭の精神科医が読み解く。 [ 目次 ] 1 メディアから自由になる日 2 「ひきこもり」の比較文化論 3 ネット・コミュニケーションの死角 4 虐待する側、される側の心理 5 政治と司法がなすべきこと 6 ニートたちはなぜ成熟できないのか [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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ニートを題材にした、精神科医が描く時評 読了日:2006.07.02 分 類:教養 ページ:254P 値 段:760円 発行日:2005年4月発行 出版社:中公新書ラクレ 評 定:★★+ ●作品データ● ---------------------------- テーマ:ニー...
ニートを題材にした、精神科医が描く時評 読了日:2006.07.02 分 類:教養 ページ:254P 値 段:760円 発行日:2005年4月発行 出版社:中公新書ラクレ 評 定:★★+ ●作品データ● ---------------------------- テーマ:ニート・ひきこもり 語り口:エッセイ ジャンル:雑学 対 象:一般向け 雰囲気:時評 結 末:- ---------------------------- ---【100字紹介】----------------------- 増大するニート、高齢化するひきこもり… コミュニケーションの格差化傾向が進んでいる。 ネット時代の少年犯罪など、メディアを騒がせた社会事象を、 気鋭の精神科医が独自の理論や主張で読み解く。 海外事情の紹介も。 ----------------------------------------- 「負けた」教の信者たち。ちょっとショッキングというか、センセーショナルというか、いまどきって感じぃ?みたいなタイトルですね。菜の花自身もこのタイトルにひかれて、本書を読みました。一体、どんなことが書いてあるんだろう、どきどき…。 タイトルってとっても重要ですね。著者は精神科医。まさに上のような効果を狙って、このタイトルをつけたことが「はじめに」で明かされます。うむむ、まんまとはまったというわけか!そして俄然、期待が高まるわけです。何しろ、菜の花の気持ちを思い通りにして本を手にとらせたこの精神科医の書く「社会問題」は一体、どんな切り口なんだろう、と。 本書は「中央公論」という月刊雑誌に連載されたものを再構成したもの。元は「時評」だったようです。そのためか、まとまっているようで、内容的には結構ばらばら。重複も多いですね。思いつくままに書いているな、というのもよく分かります。びしっとした研究書という感じがないために、堅苦しさを感じずにさらりと読めるかもしれません。一歩一歩を論理的に、理詰めな感じで語らなくてはいけない!というタイプの人には向かないかも。副題に「社会論」なんて難しそうな言葉を入れていますが、あくまで一般向けですので恐れをなすことはありません。 ニートやひきこもりというのは、現代社会の抱える大きな問題のひとつですが、この問題、どこかどういう風に問題になっていて、放置するとこれからどうなっていくのか、これに更にネット社会の話、外国の事情なども交えて、大変にぎやかな「最近の社会問題」をてんこ盛りで語ります。菜の花のような、世間から隔絶された生活を送っていた人には「あ、こんなのことあったんだー、でそれはこういうことだったのかー」と、色々と吸収どころは多いかもしれません。 主張をはっきりさせるために、やや過激、大袈裟な言い方が多用されますが、それを気にしない人なら、一度読んでみると興味深いかも?な一冊。 ●菜の花の独断と偏見による評定● --------------------------------- 文章・描写 :★★+ 展開・結末 :★+ キャラクタ :★★★ 独 自 性 :★★★+ 読 後 感 :★★+ ---------------------------------
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