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鉄塔王国の恐怖 文庫版 少年探偵第10巻
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2005/02/01 |
JAN | 9784591084212 |
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鉄塔王国の恐怖
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商品レビュー
4
1件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
感想のあとに「ポプラ文庫クラシックシリーズ」と「(新訂)児童書版 少年探偵・江戸川乱歩シリーズ」の違いについて記述しています。自分用のメモですが、どちらを読もうか悩んでいる方の参考になれば幸いです。 久しぶりに読みました!おもしろかったです。 でもどうしてカブトムシなんでしょうね? 読者層である少年(男子)の興味は惹きそうですが。 これまでの二十面相は割と敵である小林君・明智小五郎や襲撃(誘拐したり物を盗んだり)の対象である人々にも優しい印象でしたが、今回は連れ去った少年を近衛兵にする!と言って、厳しく訓練させます。 鞭をふるって脅すところや、少年たちをカブトムシに閉じ込めてしまうところに大人向けの乱歩の雰囲気を感じました。 あとがきにあった、大人向けの作品「妖虫」を子ども向けに書き改めた、という記述を見て納得しました(笑) また、以下P185から引用しますが、 『もし将来、「妖虫」を読む機会がありましたら、そのときは、どこをどう変えているのか、ようく読み比べてみてください。きっと、乱歩先生の工夫がわかって、二重に楽しめることでしょう。そして、いかに先生が少年読者の読み物のために、あれこれと知恵をしぼっていたかがわかって、びっくりされるに違いありません』(引用おわり) とあります。 未だ読んだことがないので、こちらもぜひ読んでみたいと思います。 さて、今回はいつも借りる図書館とは別の大きな図書館で借りたのですが、このシリーズの横に、別の少年探偵シリーズが並んでいることに気付きました。 いつも行く小さな図書館はこれのみなので、別のものが存在するのは知りませんでした。 あれ?と思ってよく見ると、装丁はもちろん話の順番が少し違いました。 気になって何がどう違うのかなどを調べましたので、備忘録として残しておきます。 まず、現在、本屋さんで手に入るであろう少年探偵シリーズは3種類あります。すべてポプラ社から刊行されており、 ①「ポプラ文庫クラシックシリーズ」 ②「(新訂)児童書版 少年探偵・江戸川乱歩シリーズ」 ③「文庫版 少年探偵・江戸川乱歩」の3つです。 巻数はすべて26巻で、①は文庫版、②はハードカバー、③は②の文庫版です。わたしが現在読んでいるのは②で、図書館で見た別シリーズが①です。 ②と③の違いはサイズと装丁です。ほぼ同じですが、②には表紙の左側に大きく「RANPO」と書かれた文字が③にはありません。この「RANPO」というデザインがとてもカッコイイので、③にないのは個人的には残念です。 ①と②および③の違いは装丁、挿絵、注釈の有無、順番です。(以下②と③はサイズ以外同じ内容なので、③についての記述は割愛します) まず、表紙および挿絵の絵柄が違います。①は柳瀬茂作、②は表紙絵が藤田新策、挿絵が佐竹美保です。 このシリーズが最初の発刊されたのが1964年ですが、①はその当時の装丁そのままだそうです。 ②は新訂かつ解釈・注釈を入れ、言葉遣いなども時代に即すように手を入れているようです。 従って文章や言葉が①と②では異なるのではないかと思います。 最後に順番ですが、1巻~5巻までは同じですが、6巻~15巻までが異なります。①の6巻は「サーカスの怪人」、一方②は「地底の魔術師」です。 そのまま1巻ずれた状態で同じ順番をたどり、14巻の①が「黄金豹」、②が「魔法博士」、15巻の①が「魔法博士」で②が「サーカスの怪人」です。ここからあとは同じ順番です。 なぜ、「サーカスの怪人」の順番が違うのかは調べてもよくわかりませんでした。 ただ、wikipediaによると、掲載順の通りなのは②です。 さらに、これもwikipediaの情報ですが、どちらのシリーズにも入れられていない話および改題・別題が存在しています。入っていない話は省略しますが、別題について少し書いておきます。 他の25巻は同一ですが、①と②で17巻のみタイトルが異なります。①は「悪魔人形」で②が「魔法人形」です。wikipediaによると、掲載時は「魔法人形」で「悪魔人形」は別題のようです。 以上から考えると、順番・タイトルともに掲載に従って刊行されているのは②(および③)です。 ただ、イラスト及び掲載時の文章(未読なので断言できませんが、あまりにも時代に即さない表現は変更されている可能性があるかも?)、そもそもの発刊順と同じなのは①です。 そうなると、やはりなぜ本として発刊する際に「サーカスの怪人」の順を変えたのかが気になります…。 順序を変えたことで話の内容に影響があるのかどうか、読み進めて気付いたらまた書きたいと思います。
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