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物語の哲学 岩波現代文庫 学術139
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2005/02/18 |
| JAN | 9784006001391 |

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商品レビュー
4.3
10件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
尻しぼみの尻切れトンボ感があるけど、興味深く読めた。そもそも結論なんてないから、こういうものかもしれない。 歴史は無数の物語り(=ナラティブ)のネットワークにのみ存在根拠がある。物語りは「語り手」と「聞き手」の解釈学的再構成によって生じるため、歴史もまた「間主観的構成」の所産である。脈絡を欠いた出来事は歴史的出来事ではなく、歴史は真実をありのまま描いているわけではない。既成の物語りが「主張可能性」を失い、重大な修正を迫られる可能性は十分ある。
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歴史は物語行為によって成立するものだという議論です。 この本を購入したのはずいぶんと昔。ずっと積読になっていました。最近、あるとき、電車で、となりに座っていた初老の男性が、この本を読んでいたのです。それをみて、「自分も読まなくちゃ」と思い立って、でも、それからさらに2年くらい経っ...
歴史は物語行為によって成立するものだという議論です。 この本を購入したのはずいぶんと昔。ずっと積読になっていました。最近、あるとき、電車で、となりに座っていた初老の男性が、この本を読んでいたのです。それをみて、「自分も読まなくちゃ」と思い立って、でも、それからさらに2年くらい経って、ようやく読み始めました。 まあ、なんとなく予想できる範囲内で議論が展開したなあという印象でした。【2019年8月16日読了】
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歴史、科学、文学、哲学を物語るという地平から位置付ける。増補前からあった物語り論、歴史論が出色だと思う。柳田國男に対する評価を新たにした。 ただし、前提とされる哲学的教養レベルが結構高い。誰にでもわかる昔話論みたいなものを想像していると痛い目に合う。 ・「物語の衰退」は同時に...
歴史、科学、文学、哲学を物語るという地平から位置付ける。増補前からあった物語り論、歴史論が出色だと思う。柳田國男に対する評価を新たにした。 ただし、前提とされる哲学的教養レベルが結構高い。誰にでもわかる昔話論みたいなものを想像していると痛い目に合う。 ・「物語の衰退」は同時に「経験の衰退」をも意味する。 ・理解不可能なものを受容可能なものへと転換する基盤である「人間の生活の中の特定の主題への連関」を形作ることこそ「物語り」のもつ根源的機能。 ・リアリティとアクチュアリティ(理解可能と受容可能。非人称的科学と人称的科学)
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