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物語の哲学 岩波現代文庫 学術139
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物語の哲学 岩波現代文庫 学術139

野家啓一(著者)

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物語の哲学 岩波現代文庫 学術139

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2005/02/18
JAN 9784006001391

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物語の哲学

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商品レビュー

4.2

12件のお客様レビュー

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2026/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった。けど、新鮮な内容はあまり無かった。それでもなお、文庫でこれほどにしっかり書いてある物語論の本というだけで価値はある。

Posted by ブクログ

2026/03/21

過去の出来事についての「物語文」は、歴史上の客観的な出来事との対応に根拠を求めることはできず、むしろ「物語る」行為によって構成されているという解釈学的な発想を基礎としつつ、分析哲学における議論をも参照しながらそうした考えかたを掘り下げて考察している本です。 著者は、物語文にもと...

過去の出来事についての「物語文」は、歴史上の客観的な出来事との対応に根拠を求めることはできず、むしろ「物語る」行為によって構成されているという解釈学的な発想を基礎としつつ、分析哲学における議論をも参照しながらそうした考えかたを掘り下げて考察している本です。 著者は、物語文にもとづく歴史哲学の特徴を鮮明に示すために、それに対立する発想にもとづいて理解された「理想的年代記」をとりあげます。ラプラスのデーモンになぞらえられる超人的な能力をもつ記録者によって作成されたその詳細な記録には、時間的な前後関係をなす複数の出来事のコンテクストにもとづく「物語文」をふくんでいないため、雑然とした叙述の堆積にとどまるといわなければなりません。 こうして著者は、物語文に独自の意義を発見するとともに、客観的な事実との対応をうしなってしまうという帰結を受け入れ、歴史的な事実にかんする整合説の立場を標榜します。そこで著者が参照するのが、クワインやクリプキといった哲学者たちによる、分析哲学における議論です。物語るという行為は、虚構の世界を構築することであり、そこで指示されている対象をどのように位置付ければよいのかという問題をめぐって、著者はクリプキの提唱した指示の因果説を拡張し、物語を語ることと聞くことの双方が成立する共同体のなかで、指示行為が成立するという主張を展開します。さらに、自然主義の立場にとどまっていたクワインの全体論の制限を撤廃し、より包括的な整合説を打ち出しています。 また、かならずしも本書の主題ではないとはいうものの、柳田國男の民俗学が、こうした著者の議論をナヴィゲイトする役割をはたしているという点も、興味深く感じました。文学における「告白する主体」に支えられた近代的な言説のありかたを相対化し、「語ること」の復権を主張する柳田の思想のうちに、じっさいに彼が進むことになった一国民俗学の方向にではなく、物語の多様性の方向へと展開していく可能性を発掘する著者の議論は、牽強付会の気味があるとはいえ、スリリングな試みだと思います。

Posted by ブクログ

2021/03/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

尻しぼみの尻切れトンボ感があるけど、興味深く読めた。そもそも結論なんてないから、こういうものかもしれない。 歴史は無数の物語り(=ナラティブ)のネットワークにのみ存在根拠がある。物語りは「語り手」と「聞き手」の解釈学的再構成によって生じるため、歴史もまた「間主観的構成」の所産である。脈絡を欠いた出来事は歴史的出来事ではなく、歴史は真実をありのまま描いているわけではない。既成の物語りが「主張可能性」を失い、重大な修正を迫られる可能性は十分ある。

Posted by ブクログ

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