ギブソン ミステリ・フロンティア

藤岡真(著者)

• 販売会社／発売会社: 東京創元社/
• 発売年月日: 2005/04/15
• JAN: 9784488017095

商品レビュー

2013/07/27

八月二日午前六時、上司を迎えに行った『日下部』の前に彼は姿を見せず、そのまま行方不明になってしまった。
尊敬する上司の行方を調べる日下部の前に、次々と現れる目撃証言と謎の消防車。さらに血痕を残して消えた老人・・・。それぞれの事柄をつなぎ合わせて導き出された答えと、真実とは。

－レッド・へリング－
　　ニシンの燻製。転じて、わざと提示される偽の手がかり
なるほど、そう言うことか。
理由もなく忽然と姿を消してしまった上司の行方を探す手がかり。一見無関係な事柄をつなぎ合わせると驚きの真実が！・・・ではなかった。
一番初めにあやしいと思った人物は、犯人ではなかったが事件にはかかわっていたし、謎を追う経過はそれなりに面白かった。でも、事件は後味の悪いものだったな。

2011/07/13

消えた上司、待ち合わせ時刻に響いた銃声、走り去る怪しい消防車、時同じくして失踪した隣人。上司を探す部下の前に現れたストーカーの影、そして脅迫者。目撃者の証言にも関わらず、ようとして知れぬ上司の行方。怪しい人物が次々と現れては消えていく先を読ませない展開は楽しい。ただ読み終わった後の気分は主人公と同じだった。何も信じられない。出てきたほとんどの男性が全員悪人というミステリーははじめて読んだ。

2011/02/01

ある朝、ゴルフの待ち合わせにやってこず、そのまま失踪してしまった上司。
敬愛する上司を探す矢先、部下日下部が見たものは。

ものすごいシンプルな紹介。
内容としても結構シンプルです。探しているうちにいろんな事件が起きていることを知ったり巻き込まれたり、いろんな奇妙な人に出会ったり・・・
でも逆にシンプルだからこそ話の縦糸が通っていてしっかりした読み応えを感じました。話があっちこっちにぶれない、というか。

そして意味ありげな事件や人が・・・片っぱしからミスリードだったりするラストへの展開がすごかった。。。それでいて一旦ミスリードだと放ったものがやっぱり伏線だったりとか。